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J-GLOBAL ID：201702225865593055   整理番号：17A1078107

一間幅全面土壁の静的繰り返し載荷実験の統計的検討に基づく土壁の荷重-変形角包絡曲線の推定方法

ESTIMATION OF THE ENVELOPE CURVE CALCULATED BY STATISTICAL CORRELATION OF CYCLIC LOADING TESTS OF MUD WALLS

著者 (3件)： 村本真 (京都工繊大 デザイン・建築学系) ,  田邉雄太 (日総建) ,  田邉雄太 (京都工繊大 大学院)
資料名： 日本建築学会構造系論文集  (Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ))
巻： 82  号： 739  ページ： 1391-1401  発行年： 2017年09月30日 
JST資料番号： F0393B  ISSN： 1340-4202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 一間幅全面土壁の既往の繰返し載荷実験から得られた荷重-変形角包絡曲線を収集した。これを統計的に整理した情報を用いて,土壁の荷重-変形角包絡曲線モデルを作成する方法を提案し,京土壁に適用した結果を示した。全国の土壁実験を整理して,以下の知見を得た。1)最大耐力点の平均値は1/52rad時に15kNであり,最大耐力に対して平均で,1/15rad時に41%,1/10rad時に47%の耐力低下がある。2)土壁の荷重-変形角包絡曲線における特定変形角時の割線の傾きは,隣り合う特定変形角時と相関がみられた。3)提案した土壁の荷重-変形角包絡曲線モデルは,軸組耐力,壁土の圧縮強度を用い,他の既往の実験結果の統計量により1/10rad時までの荷重-変形角包絡曲線の推定が可能である。4)京土壁の荷重-変形角包絡曲線は,京都地域の統計量による相関関係を用いることで,実験値に近い荷重-変形角包絡曲線を推定することができる。

シソーラス用語： *壁 ,  土構造 ,  *荷重-変形関係 ,  エンベロープ ,  繰返し荷重 ,  載荷試験 ,  建築構法 ,  統計的推定 ,  耐荷力
準シソーラス用語： 京土壁 ,  最大耐力 ,  伝統的構法 ,  *土壁 ,  包絡曲線

分類 (1件)： 壁  (RB03020L)

引用文献 (30件)：

• 1) 木造軸組構法建物の耐震設計マニュアル編集委員会 : 伝統構法を生かす木造耐震設計マニュアル, p. 83, 学芸出版社, 2004
• 2) 日本建築学会 : 限界耐力計算による伝統的木造建築物構造計算指針・同解説, 2013
• 3) 文化庁 : 重要文化財(建造物)耐震診断指針, 重要文化財(建造物)耐震基礎診断実施要領(平成24年6月12日改正), http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/hogofukyu/taishin_shishin.html,(2016.1.6参照)
• 4) 日本建築構造技術者協会編 : JASCA版木造建築構造の設計, p. 268, オーム社, 2011
• 5) 日本建築防災協会 / 国土交通省大臣指定耐震改修支援センター : 2012年改定版木造住宅の耐震診断と補強方法, 例題編・資料編, pp. 152-153, 2013

タイトルに関連する用語 (7件)： 土壁 ,  載荷実験 ,  統計 ,  荷重 ,  変形角 ,  包絡曲線 ,  推定