抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:単純HPV16型及び(18)HPV16/18陽性の膣鏡検査を行い、疑わしい病変を疑う患者の子宮頚部組織病理検査結果を分析し、HPV16/18陽性患者の直接子宮鏡検査による子宮頚部病変の早期診断における意義を検討する。方法:2014年1月から2016年1月までの間に、首都医科大学付属北京朝陽病院産婦人科の膣鏡外来で診察を受けた年齢21~65歳、HPV16/18陽性、細胞学検査結果が陰性或いは未確定診断の典型的な非定型扁平上皮細胞(ASCUS)、膣鏡検査により病変を疑った患者を収集した。子宮頚部組織の病理検査結果を収集し、回顧性分析を行った。全部で337例の患者が本研究に組み入れられ、その中の細胞学検査結果は陰性者214例、ASCUS者123例であった。【結果】(1)337人の患者のうち,1.子宮頚部組織の病理検査結果は子宮頸炎63例(18.7%)、子宮頚部上皮内腫瘍転移(CIN)I89例(26.4%)、CINII~III及び子宮頸原位腺癌(AIS)182例(54.0%)、早期(I期1期)子宮頸癌3例(0.9%)であった。CINIIとそれ以上の子宮頚部病変(CINII~III,AIS,早期子宮頸癌)を含む比率は,すべての症例において有意に増加した(P<0.01)。ASCUS患者(71.5%,88/123)における細胞学的検査の結果は,陰性の患者(45.3%,97/214,χ2=24.876,P<0.01)におけるそれらより有意に高かった(P<0.01)。HPV16型陽性患者(64.4%,150/233)は,HPV18型陽性患者(30.3%,27/89;χ2=31.388,P<0.01)より有意に高かった。異なる年齢層[20~29歳は69.3%(52/75)、30~39歳は55.1%(75/136)、40~49歳は44.8%(30/67)、≧50歳が47.5%(28/59)]の患者の間で比較した。統計的有意差が認められた(χ2=16.512,P=0.032)。(2)細胞学的検査の結果は陰性であった。HPV16型陽性患者のCINIIと以上の病変の割合はHPV18型の陽性患者より高かった[それぞれ54.8%(80/146)、26.0%(20/27);χ2=16.930,P<0.01];細胞診の結果は,ASCUSの患者において,有意差があった(P<0.01)。HPV16型陽性患者のCINIIと以上の病変の割合もHPV18型陽性患者より明らかに高かった[それぞれ76.5%(78/102)、55.6%(15/27);χ2=4.642,P=0.031]。(3)炎症とCIN I患者と比較すると、CIN II及び以上の子宮頚部病変患者のHPV16型の陽性率が高く、HPV18型陽性率が低く、ASCUSの発生率が高く、年齢が小さく、出産回数が少なく、両群間に有意差が認められた(P<0.05)。さらに,多変量解析により,HPV16陽性および細胞学的検査の結果は,CINIIおよび以上の病変の独立危険因子であることが示された(P<0.01)。結論:HPV16/18陽性患者において、CINII及び以上の子宮頚部病変が占める割合が高い。HPV16型陽性はHPV18型陽性患者よりCINII及び以上の子宮頚部病変が発生しやすい、HPV16/18陽性患者は直接膣鏡検査を行い、疑わしい病変を疑う患者に対して子宮頚部組織病理検査を行うことは早期発見子宮頚部病変に役立つ。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】