抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水資源に関する国際会議は1977年の国連水会議から始まり,多くの会議で水の効率的利用をめぐる議論が交わされてきた。2000年の第2回世界水フォーラムでは人間が利用する水関連サービスを,全費用負担方式での価格設定に移行すべきとしている。日本においては農業の多様性や地域の気候に適合した水管理が不可欠との立場をとっている。第3回の世界水フォーラムは日本で開催され,持続可能な水利用などの提案を行い,水管理については地域の多様性を踏まえることや参加型灌漑管理の導入を打ち出している。2000年より国際協力機構はエジプトで「ナイルデルタ水管理改善プロジェクト」を実施し,支線水路地域を対象に67の水利組合と支線水路水利組合を設立し,水利調整に主導的な役割を果たしている。2012年には「水管理移管強化プロジェクト」を実施して政府職員の研修体制を整えた。多くの途上国で農業は最大の水利用者で効率化が課題となっており,農村計画分野の専門家が役割は大きい。