抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在,様々なものをインターネットに接続し,相互通信を行い,情報交換を行うIoTの時代が訪れている。ここでは,人を介さずにモノ同士が,自律的に情報交換を行って行くことが求められている。この際に,大量のアクセスポイントを設置することは,経済的な面から現実的ではない。そのため,無線システムを構築する場所の電波伝搬特性を把握した,効率的なアクセスポイントの配置を行うことが重要だと考えられる。本報告では,東京工科大学の研究棟A,片柳研究所棟間という屋外(約260[m])について2.4GHz帯の電波伝搬シミュレーションを行い,今後,無線システムを構築するための電波伝搬特性を検討する。その結果,遅延プロファイルでは,無線LANで通信可能な-97.2[dBm]以上の遅延時間は,234[nsec]であった。したがって,無線LANのガードインターバルの800[nsec]よりも短いため,シンボル間の干渉は発生しない。また,水平偏波の周波数選択性フェージングでは,帯域内の振幅変動の帯域幅が約4[MHz]であり,伝搬遅延差約70[m]との相関関係があった。さらに,帯域内の振幅の最低受信レベルが-93.5[dBm]であり,-97.2[dBm]よりも受信レベルが高いが,無線LANで必要なC/Nを考慮すると,-74.2[dBm]以上の受信強度が必要である。したがって,中継点を2台の設置が必要であると考えられる。(著者抄録)