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J-GLOBAL ID:201702226141319087   整理番号:17A0012331

クレハPGA(ポリグリコール酸)樹脂の生物付着抑制効果に関する基礎検討

Settlement Inhibitory Effects of Kureha’s PGA (Polyglycolic Acid) Resin on Marine Sessile Organisms
著者 (5件):
資料名:
巻: 52  号:ページ: 25-32,iv  発行年: 2017年01月01日 
JST資料番号: S0651A  ISSN: 1346-1427  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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ポリグリコール酸(PGA)は,フルーツ酸の一種,グリコール酸を原料とする生分解樹脂である。最近,このPGA樹脂が海洋生物に対する新しい防汚素材として機能する可能性が見出されている。本研究では,このPGA樹脂の生物付着抑制効果を,室内試験によって検証すること,及びその作用メカニズムの一端を推定・解明し,今後の材料設計・開発に資することを目的とした。ポリグリコール酸(PGA)及び分解産物の安全性は保証されている。このPGA樹脂の生物付着抑制効果を検証し,作用メカニズムの一端を推定・解明することを目的として,クダウミヒドラ・タテジマフジツボの付着期幼生及び付着珪藻を用いた各種室内付着試験を行った。その結果,PGAは,様々な海洋生物に対し,毒性・組織崩壊性を示すことなく,かつ,明瞭な一次付着抑制及び定着抑制作用を示し,さらに定着後の剥離促進作用も示すことが判明した。また,PGAは,基盤表面のごく近傍の遊離Ca2+と強く相互作用することによって,幼生及び珪藻の一次付着反応及び定着プロセスの一部をブロックしている可能性があると考えられた。PGA樹脂は,他の防汚素材・化合物にとって開発実用化上の高い障壁となる3点,すなわち,素材及び分解産物の安全性,安定大量生産性,及び分解速度の調整(ある程度)を,全て既にクリアした材料である。PGAは,環境影響のほとんど無い革新的な防汚素材として,可能性に満ちた素材であると考えられる。
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その他の高分子材料  ,  金属への塗装 
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