文献

J-GLOBAL ID：201702226183994484   整理番号：17A1459476

アフリカ湿潤期の衰退を横切るサハラダスト供給の千年規模での変動【Powered by NICT】

Millennial-scale fluctuations in Saharan dust supply across the decline of the African Humid Period

著者 (10件)： Zielhofer Christoph (Chair of Physical Geography, Leipzig University, Leipzig, Germany) ,  von Suchodoletz Hans (Chair of Physical Geography, Leipzig University, Leipzig, Germany) ,  Fletcher William J. (Department of Geography, School of Environment, Education and Development, University of Manchester, Manchester, United Kingdom) ,  Schneider Birgit (Chair of Physical Geography, Leipzig University, Leipzig, Germany) ,  Dietze Elisabeth (GFZ German Research Centre for Geosciences, Section 5.2, Climate Dynamics and Landscape Evolution, Potsdam, Germany) ,  Schlegel Michael (Chair of Physical Geography, Leipzig University, Leipzig, Germany) ,  Schepanski Kerstin (TROPOS - Leibniz Institute for Tropospheric Research, Leipzig, Germany) ,  Weninger Bernhard (Institute of Pre- and Early History, Cologne University, Cologne, Germany) ,  Mischke Steffen (Faculty of Earth Sciences, University of Iceland, Reykjavik, Iceland) ,  Mikdad Abdeslam (Institut National des Sciences de l’Archeologie et du Patrimoine, Rabat, Morocco)
資料名： Quaternary Science Reviews  (Quaternary Science Reviews)
巻： 171  ページ： 119-135  発行年： 2017年 
JST資料番号： E0941A  ISSN： 0277-3791  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： サハラ砂漠は大西洋横断地球と大規模海洋生態系に重大な影響をもつ世界最大のダスト源である。アフリカ湿潤期の終盤でのサハラ乾燥の漸次的なあるいは突然の発症に関する論争見解は,完新世のサハラ砂漠の乾燥に関する現在の科学的な議論を支配している。本研究では,北アフリカ砂漠縁で湖Sidi Ali(Middle Atlas,モロッコ)からの19.63mの堆積物コア配列を示した。岩石粒径,XRF地球化学と貝虫類の殻の安定同位体の分析に基づいた過去12,000年間のサハラダスト供給と西地中海の水文-気候変動間の相互作用を再構成した。AMS~14Cに基づくロバストな年代モデルは花粉濃縮物は著者らのマルチプロキシ研究を支持した。軌道規模では,完新世初期から南部ダスト供給後期完新世までの全体的増加であるが,北部サハラダスト記録は南部ダストモード’は最終的に4.7calka BPに確立した前段階的サハラ乾燥は多重突然ダスト増加によって中断されることを示した。Sidi Ali記録は約11.1年,10.2年,9.4年,8.2年,7.3年,6.6年,6.0,及び5.0cal ka BPにおけるサハラダスト増加における千年ピークを特徴としている。初期完新世のサハラダストピークは西地中海冬期降水量最小値と北大西洋冷却イベントと一致した。対照的に,後期完新世ダストピークは,北大西洋振動の正位相と対応していた。他の北アフリカ記録と比較することにより,著者たちは,北サハラダスト供給の増加は地中海北西アフリカにおける広域的乾燥への小地域を示すのみしないがサハラを横断したスケールでの乾燥を反映するかもしれないことを示唆した。特に,著者らの知見は,10.2年,8.2年,6.0と4.2calka BPでにおけるサハラを横断した乾燥の主要bimillennial相を支持した。これらの相は,北大西洋冷却と弱いアフリカモンスーンと一致した。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： 気候変動 ,  砂漠 ,  *サハラ ,  冬 ,  相互作用 ,  *塵埃 ,  安定同位体 ,  降水量 ,  粒径 ,  完新世 ,  *湿潤 ,  西地中海 ,  北大西洋 ,  地球化学
準シソーラス用語： *サハラダスト , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (9件)： 完新世 ,  古陸水学 ,  Palaeoclimatology ,  北大西洋 ,  西地中海 ,  モロッコ ,  サハラ ,  ダスト記録 ,  無機地球化学

分類 (1件)： 第四紀  (DE02070C)

タイトルに関連する用語 (5件)： アフリカ ,  湿潤 ,  衰退 ,  サハラダスト ,  規模