抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】急性膵臓炎(AP)の重症度と予後に及ぼす血清高移動度蛋白質B1(HMGB-1)と急性疾患の生理学的および長期的健康評価スコア(APACHE-IIスコア)の評価値を評価する。方法:急性膵臓炎(AP)患者60例を収集し、その中に軽症急性膵炎群(MAP群)20例、中度急性膵炎群(MASP群)20例、重症急性膵炎群(SAP群)20例。入院後1、3、7日目に各群患者のHMGB-1レベルを動態的にモニタリングし、APの重症度及びE-IIスコアとの関係を分析した。患者の臨床転帰により、生存群(48例)及び死亡群(12例)に分け、HMGB-1とAPACHE-IIスコアの急性膵炎患者の予後に対する評価価値を分析した。結果:MAP群の患者の1,3,7日目のHMGB-1値は,それぞれ(2.16±0.35),(3.44±0.96),(1.21±0.33)μg/Lであった。MSAP群の1,3,7日目のHMGB-1値は,それぞれ(4.78±1.32),(10.45±2.36),(3.92±1.55)μg/Lであった。SAP群の1,3,7日目におけるHMGB-1値は,それぞれ(14.12±2.64),(27.53±8.19),(11.34±2.57)μg/Lであったが,SAP群ではMAP群とMSAP群より有意に高かった(P<0.01)。統計的有意差が認められた(P<0.05)。SAP群と比較して,SAP群におけるHMGB-1のレベルには有意差があった(P<0.05)が,SAP群においては,3日目と1日目のHMGB1値の増加に伴い,3日目には,E-IIスコアの増加が認められた(P<0.05)。2群間には有意な正の相関があり(r=0.725,P<0.05),MSAP群とMAP群ではHMGB-1値の増加に伴い,E-IIスコアには有意な変化がなかった(r=0.127,0.114,P>0.05)。死亡群におけるHMGB-1とAPACHE-IIのスコアは,生存群におけるそれらより有意に高かった(P<0.05)。結論:血清HMGB1レベルは,APACHE IIスコアと良好な相関があり,それは,急性膵炎患者の重症度と予後を予測するための敏感な指標となる可能性がある。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】