抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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JR東日本では,新幹線上野駅および前後区間のトンネルで発生するトンネル湧水を上野公園内の不忍池に放流し,池の水質改善を図る協定を東京都と結んでいる。放流にあたっては,環境省が定める一律排出基準を遵守する必要がある。トンネル湧水はアルカリ性を示すので,水素イオン濃度を規制値内に維持するため,湧水処理装置を設置し,中和処理を行っているが,この装置において中和剤を手動で調整するなどの対応を行っているので,設備を効率的に安定稼働させることを目的として改善案の検討を実施した。まず,上野駅トンネル湧水処理装置の概要を説明した。改善案としては検討の結果,二つの案に絞った。1)中和槽でのpH目標設定値を積極的に制御する方法であり,送水と原水のpH差で送水前の水をフィードバックさせる方法。2)中和槽の能力増強を行い沈砂槽から受水槽へのオーバーフローは行わない。制御は中和槽内でフィードバックさせる方法。二案のうち,2)は既存設備の設置箇所の制約から,中和槽の大型化が算定した規模では難しい問題もあり,1)案が有力と考えている。