抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,小中学校統廃合とまちづくりに関し,「地方創生」がこわす地域コミュニティについて報告した。先ず,急増する学校統廃合に関し,全国で学校統廃合が急増していること,学校選択制の導入により,小規模校と過密校の出現という学校間格差,および地域と学校の関係の希薄化が出現したこと,2008年以降,学校選択制は全国的にもほとんど導入されなくなり,その後,小中一貫教育を行う施設一体型小中一貫校を方途として用いた統廃合が増加したこと等を報告した。次に,平成の学制大改革,小中一貫校義務化,「地方創生」のもとでの学校統廃合について報告した。更に市町村合併した自治体,東京の統廃合の急増について報告した。最後に,学校の固有の価値,地域コミュニティにとっての学校に関し,学校が持つ教育的な固有の価値,地域コミュニティに対する価値が無視され,従来では想像もつかなかった強引な統廃合が出現していること,統廃合を突破口とした地域再編のねらいについて,保護者や住民が理解し広範な共同を形成していくことが,改革の対抗軸につながること等を報告した。