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J-GLOBAL ID：201702226635974765   整理番号：17A1014175

鹿児島湾におけるウミニナBatillaria multiformis集団のサイズ頻度分布季節変動

著者 (2件)： 吉田健一 (鹿児島大 理) ,  冨山清升 (鹿児島大 理)
資料名： Nature of Kagoshima  (Nature of Kagoshima)
巻： 43  ページ： 389-395  発行年： 2017年05月30日 
JST資料番号： L8296A  ISSN： 1882-7551  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 鹿児島県喜入町を流れる愛宕川の河口干潟には,マングローブ林が広がっており,その周辺には4種の巻貝類が生息している。これまでウミニナ(Batillaria multiformis)については,発生様式,分布については研究されてきたが,新規加入時期などの生活史についてはあまり研究されていない。そこで本研究では,ウミニナの生活史を明らかにする目的の一つとして,より広範囲な地域で調査した。2002年2月から2003年1月の期間に毎月1回,大潮の日の干潮時にコドラート内の砂泥を集めてウミニナの計測を行った。その結果,各調査区の間で新規加入の時期に差があることが分かった。上流部から下流部に行くに従って,加入時期が1ヶ月ほど早まり,殻高サイズ頻度分布においても下流部のほうが上流部に比べ大きいサイズピークを示した。一方,個体数の季節的変動は,全調査区において,春にピークとなり,夏にかけて減少し再び秋に向けて増加した。従って,春は生殖活動のために高密度になり,秋は幼貝と中型個体が増加したことが推察された。

シソーラス用語： *腹足類 ,  干潟 ,  生息分布 ,  分布 ,  *ポピュレーションダイナミックス ,  *季節的変動
準シソーラス用語： *Batillaria multiformis ,  *ウミニナ ,  鹿児島湾 ,  サイズ分布 ,  *個体群動態 ,  *季節変動

分類 (2件)： 魚類以外の水産動物  (FH02030V) ,  個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (10件)：

• Adachi,N. Wada,K. 1999. Distribution in relation to life history in the direct-developing gastropod Batillria cumingi (Batillariidae) on two shores of contrasting substratrata Journal of Molluscan Studies, 65: 275-287
• 菊池泰二.1999.成長と年齢.In:波部忠重・奥谷喬司・西脇三郎(編著),軟体生物学概説,pp.339-348.サイエンティスト社,東京.
• 奥谷喬司(編著).2002.日本近海産貝類図鑑.Pp.130-131. 東海大学出版会
• 風呂田利夫.2002.内湾の貝類,絶滅と保全.月刊海洋/号外. 20:74-82.
• 真木英子・大滝陽美・冨山清升.2002.ウミニナ科1種とフトヘナタリ科3種の分布と底質選好性:特にカワアイを中心にして.Venus,61(1-2):61-76.

タイトルに関連する用語 (6件)： 鹿児島湾 ,  ウミニナ ,  集団 ,  サイズ ,  頻度分布 ,  季節変動