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J-GLOBAL ID：201702226827737489   整理番号：17A0786286

HDDきょう体への環境電磁波侵入回避メカニズムと製品設計コンセプト

著者 (3件)： 西山延昌 (HGSTジャパン) ,  曽我雄二 (HGSTジャパン) ,  長岡和洋 (HGSTジャパン)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 C(Web)
巻： J100-C  号： 5  ページ： 251-258 (WEB ONLY)  発行年： 2017年05月01日 
JST資料番号： U0472A  ISSN： 1881-0217  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 磁気ディスク装置(HDD)のデータ転送速度の高速化に伴い,記録再生伝送系に対して高周波帯域への拡大が求められている。特に1.9GHzの環境電磁波の侵入がHDDの性能低下を招いている。本論文では,環境電磁波の侵入モデルを構築し,1.9GHzの環境電磁波に対するきょう体内への侵入回避メカニズムを解明した。本研究により,以下の結論を得た。1)きょう体隙間の共振周波数は,ベース,カバー及びネジで構成されるきょう体隙間の長さで決まる。2)きょう体隙間隣接の金属体は,電磁界への干渉により共振周波数が低周波側に変位する。3)きょう体隙間から侵入する環境電磁波の周波数は,きょう体隙間で決まる共振周波数である。4)きょう体隙間長の中間で,カバー・ベース及びVCMヨークを貫通ネジで短絡することにより,共振周波数を2倍以上の高周波側に変位できる。本施策では,1.9GHzの環境電磁波に対し24dBの侵入低減効果を得た。(著者抄録)

シソーラス用語： *駆動機構 ,  磁気ディスク ,  磁気記録装置 ,  間隙 ,  *電磁波 ,  共振周波数 ,  雑音 ,  *電磁波侵入 ,  *雑音低減
準シソーラス用語： *磁気ディスク装置 ,  HDD ,  隙間 ,  きょう体隙間 ,  *環境電磁波 ,  外来雑音 ,  *電磁波侵入低減

分類 (3件)： 記憶装置  (JC04060F) ,  電磁気学一般  (BD01020N) ,  電波伝搬一般  (ND05010Q)

引用文献 (10件)：

• 総務省電波利用ホームページ,http://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/freq/search/myuse/summary/
• 松尾優編,“第7章環境電磁工学,” 電波技術ハンドブック,pp.323-333, 日刊工業新聞初版1刷,1988.
• 石橋真,セイコーエプソン(株),“磁気ディスク装置,” 日本国特許庁公開特許公報,特開昭64-8578.
• 瀧澤明男,田中道郎,松下電気産業(株),“磁気ディスク装置,” 日本国特許庁公開特許公報,特開平5-12837.
• 小野耕一,西田博,石垣龍哉,(株)日立製作所,“磁気ディスク装置,” 日本国特許庁公開特許公報,特開平6-162760.

タイトルに関連する用語 (7件)： HDD ,  きょう体 ,  環境電磁波 ,  侵入 ,  回避 ,  メカニズム ,  設計コンセプト