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J-GLOBAL ID：201702226938553066   整理番号：17A1422300

6:2フルオロテロマカルボン酸(6:2 FTCA)曝露は発達毒性を誘導し,ゼブラフィッシュ胚発生時の赤血球の形成を阻害する【Powered by NICT】

6:2 fluorotelomer carboxylic acid (6:2 FTCA) exposure induces developmental toxicity and inhibits the formation of erythrocytes during zebrafish embryogenesis

著者 (6件)： Shi Guohui (Key Laboratory of Animal Ecology and Conservation Biology, Institute of Zoology, Chinese Academy of Sciences, Beijing 100101, PR China) ,  Cui Qianqian (Key Laboratory of Animal Ecology and Conservation Biology, Institute of Zoology, Chinese Academy of Sciences, Beijing 100101, PR China) ,  Pan Yitao (Key Laboratory of Animal Ecology and Conservation Biology, Institute of Zoology, Chinese Academy of Sciences, Beijing 100101, PR China) ,  Sheng Nan (Key Laboratory of Animal Ecology and Conservation Biology, Institute of Zoology, Chinese Academy of Sciences, Beijing 100101, PR China) ,  Guo Yong (Key Laboratory of Organofluorine Chemistry, Shanghai Institute of Organic Chemistry, Chinese Academy of Sciences, Shanghai 200032, PR China) ,  Dai Jiayin (Key Laboratory of Animal Ecology and Conservation Biology, Institute of Zoology, Chinese Academy of Sciences, Beijing 100101, PR China)
資料名： Aquatic Toxicology  (Aquatic Toxicology)
巻： 190  ページ： 53-61  発行年： 2017年 
JST資料番号： B0823B  ISSN： 0166-445X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 飽和フルオロテロマカルボン酸(FTCAs)は,フルオロテロマアルコール(FTOHs)の分解ペルフルオロカルボン酸(PFCAs)への中間体である。最近の研究は,降水量,表面水,および野生生物におけるFTCAsが検出されているが,それらの毒性に焦点を当てた研究はほとんどない。本研究では,ゼブラフィッシュ胚は6~120時間後(hpf)異なる濃度6:2FTCA(0 4 8及び12mg/L)に曝露したその発生毒性を調べた。結果は,6:2FTCA曝露はふ化および生存率を減少させ,心拍数を減少させ,ゼブラフィッシュ胚の奇形を増加させることを示した。6:2FTCAの半数致死濃度は120hpfで7.33mg/Lであり,ペルフルオロオクタン酸(PFOA)のものより低く,その結果,ゼブラフィッシュに対して高い毒性を示した。最も一般的な発生奇形は,心膜浮腫,60hpfから8と12mg/L6:2FTCA曝露胚に出現した。o-ジアニシジン染色を用いて,著者らは胚におけるヘモグロビン量は,72hpfで6:2FTCA曝露後濃度依存的に減少することを見出した。定量的リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(q RT PCR)とホールマウントin situハイブリダイゼーションに基づいて,ヘモグロビンマーカー(hbae1,hbbe1,hbae3)の転写レベルは48及び72hpfでダウンレギュレートされ,観察された奇形は,48hpfでのゼブラフィッシュでは現れなかった。さらに,6:2FTCA曝露は72hpfでTg(gata1:DsRed)トランスジェニックゼブラフィッシュにおける,主要な初期赤血球マーカーであるgata1の蛋白質レベルを減少させた。q-RT-PCRアッセイを用いた他の赤血球関連遺伝子の転写レベルを分析した。ヘム形成には,ヘム生合成の鍵酵素をコードする,alas2の転写は6:2FTCA曝露後ダウンレギュレートされた,一方,ヘム分解に関わる,ho 1の転写は48及び72hpfでアップレギュレートされた。赤血球分化に関連するgata1とgata2の転写パターンは異なっていた。48hpfで,gata2のmRNAレベルは有意に増加したが,gata1のそれは他の処置群では有意な変化を示さなかった。72hpfでは,両方の発現は濃度依存的にダウンレギュレーションされた。まとめると,6:2FTCA曝露は赤血球数を減少させ,ゼブラフィッシュ胚発生の間の赤血球分化を破壊した。著者らの結果は,6:2FTCAがゼブラフィッシュ胚における発生毒性を引き起こすことができ,FTCAsがPFCAsのそれよりもより大きな毒性を示すことを示唆した。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： *胚発生 ,  ダウンレギュレーション ,  浮腫 ,  酵素 ,  心拍 ,  *赤血球 ,  RT-PCR法 ,  遺伝子 ,  *毒性 ,  *ゼブラフィッシュ ,  mRNA ,  ヘモグロビン ,  生存率
準シソーラス用語： LC50 ,  *発生毒性 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (4件)： 6:2FTCA ,  ゼブラフィッシュ胚 ,  発生毒性 ,  赤血球

分類 (2件)： 動物に対する影響  (EE05040R) ,  水質汚濁一般  (SB02010U)

タイトルに関連する用語 (8件)： 酸 ,  曝露 ,  発達毒性 ,  誘導 ,  ゼブラフィッシュ ,  胚発生 ,  赤血球 ,  阻害