抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ブラジルの遺伝子組み換え(GM)作物の2016年の栽培面積は世界2位の4910万haである。ブラジルのGM作物栽培は1990年代中頃にアルゼンチンから違法にGM大豆を入手して始まった。ブラジルのGM作物の規制は1995年の旧バイオセキュリティ法が最初である。GM作物の栽培は2003年に条件付きで解禁され,以降急速に栽培が拡大した。2014/15年の調査ではGM大豆2937万ha,GMトウモロコシ1251万ha,GM綿花64万ha,それぞれの全栽培面積に占める割合は93.5%,82.7%,68.5%である。ブラジルのGM作物に対する規制は,安全・表示面は2005年施行のバイオセキュリティ法と大統領令4680号により,新品種の保護は栽培品種法,国家種苗システム及び産業財産法により規定されている。法制度の変遷,GM作物のロイヤリティと品種保護について解説する。ブラジルで栽培されているGM作物の一部は自国の公的研究機関が開発した品種であるが,大部分は多国籍アグリビジネスが開発した品種で占められている。多国籍アグリビジネス等のGM品種開発者の動向を解説する。