抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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実物件で測定した結果を用いて重量床衝撃音遮断性能の評価方法について検討した。JIS A 1418-2における,タイヤ加振時のL値評価とボール加振時のA特性評価の互換性を,床仕上げ構造別・周波数帯域別に検討し,ボール加振時の実測値からタイヤ加振時のL値を推定する方法を検討した。測定対象床構造は設計目標値L
rL45を満足する床仕上げ構造で,直張床,二重床,中間時の素面を含めて3分類とし,両衝撃源共,測定は5点打撃5点受音を基本とした。先ず,周波数帯域(31.5,63,125,250,500Hz)別に床衝撃音レベルの相関を確認するため,比較結果を図で示し,タイヤとボールの衝撃力暴露レベル差との対応関係から相関を評価した。31.5および63Hz帯域のみであれば,ボール加振時とタイヤ加振時で床衝撃音レベルの相関が良く,何れの床仕上げ構造でも同等に評価できる。次に,評価値を決定する要因(周波数帯域,打撃点位置,等価厚さ)の検討結果を示した。タイヤ加振時のL値評価は低周波数域(63Hz帯域)での床の構造振動を主とした性能を評価することを目的としており,さらに,それは居住者の生活実感に対応すると考えられる。ボール導入に際しては,低周波数域(63Hz帯域)のみに限定する方法であれば,ボールとタイヤで同等の評価ができると結論付けた。