抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マリアナ前弧には蛇紋岩海山が数多く存在し,巨大な海山群を形成している。海山を構成する蛇紋岩化したかんらん岩に含まれる蛇紋石鉱物は,クリソタイル/リザダイトを主体とするが,より高温条件下で安定なアンティゴライトを含む鉱物共生をもつものもあり,それらは特徴的にcleavable olivineを伴う。また,アンティゴライトの形成前後に形成されたクリソタイル/リザダイト脈が共に認められ,沈み込み帯内部における蛇紋岩化作用時のテクトニックな下降・上昇過程を示唆していると考えられる。これまでにマリアナ前弧のコニカル海山,ツインピークス海山,南チャモロ海山から低温高圧型変成岩類が発見されており,それらは青色片岩相の低温部の変成作用を受けたと推定される。これらの中には角閃岩が再度変成作用を受けたものがあり,その角閃岩の初期の鉱物組合せから青色片岩相の変成作用に先立つ緑簾石-角閃岩相当の変成作用の存在を示唆している。(著者抄録)