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J-GLOBAL ID:201702227670196468   整理番号:17A0575004

蛋白質ナノケージ媒介による線維芽細胞活性化蛋白質をターゲットとする光免疫治療による細胞毒性のT細胞の浸透の増強および腫瘍の制御

Protein Nanocage Mediated Fibroblast-Activation Protein Targeted Photoimmunotherapy To Enhance Cytotoxic T Cell Infiltration and Tumor Control
著者 (11件):
資料名:
巻: 17  号:ページ: 862-869  発行年: 2017年02月 
JST資料番号: W1332A  ISSN: 1530-6984  CODEN: NALEFD  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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腫瘍に伴う線維芽細胞(CAF)は多くのタイプの癌に見られ,腫瘍の成長および転移に重要な役割を果たす。線維芽細胞活性化蛋白質(FAP)はCAFの表面で過剰発現し,一般的な腫瘍ターゲッティング抗原として提案されている。しかし,最近の研究はFAPが万能性骨髄幹細胞でも発現することを示した。系統的な抗FAP治療はひどい副作用または死に至る可能性をもつ。よって,系統的毒性なしにCAFを選択的に殺せる治療が緊急に必要である。本報はこの要求に対応したナノ粒子に基づく光免疫治療(nano-PIT)アプローチを報告した。特に小型のナノ粒子蛋白質ケージであるフェリチンを光増感剤担体とし,フェリチン表面にFAP選択的な一本鎖抗体(scFv)を結合した。光照射によって活性化されたnano-PITは効果的に腫瘍のCAFを除去するが,処置の局所性により健康な組織にはほとんど損傷をあたえなかった。興味あることに,nano-PITは癌細胞を直接殺すだけではなく,腫瘍をもつ免疫不全マウスにおいて効果的に腫瘍を抑制した。さらなる検討から,未治療癌細胞中のCAFにより支配され,T細胞排除に関与してT細胞と癌細胞の物理的接触を妨げる,C-X-Cモチーフケモカイン配位子12(CXCL12)の分泌および細胞外マトリックス(ECM)の堆積を,nano-PITが抑制することを見出した。nano-PITはCAFを選択的に殺し,その効果を逆行させ,T細胞の浸透を顕著に増強し,腫瘍を効果的に抑制した。本研究は新しい安全なCAFターゲット治療および腫瘍の微小環境(TME)の制御により癌に対する免疫を増強する新しい戦略を示唆した。
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分類 (3件):
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腫ようの実験的治療  ,  第11族,第12族元素の錯体  ,  光化学反応 
物質索引 (1件):
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