文献

J-GLOBAL ID：201702228067922699   整理番号：17A1606587

水産研究イノベーション推進事業(八代海プランクトン発生種精密調査)

資料名： 熊本県水産研究センター事業報告書
巻： 2015  ページ： 174-180  発行年： 2017年01月 
JST資料番号： S0057C  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,八代海における海苔の色落ちやアサリ資源の減少要因の究明等を目的として,プランクトン調査とアサリ餌料環境調査を実施した。平成27年4月~平成28年1月,八代海5定点において,水質と植物プランクトンの調査を行った。さらに,平成28年4月と5月,有明海緑川河口域1定点において,アサリの餌料源と考えられる海底直上10cmの海水及び底土中の微細藻類を含む有機物の測定を行った。その結果,海苔の色落ちの原因となる大型珪藻のEucampia zodiacusは春季から夏季にかけて八代海南部で細胞サイズを小型化して越夏し,冬季に八代海北部で増殖すると考えられた。炭素安定同位体比を用いた餌資源の推定の結果,アサリは浮遊性や底生性の微細藻類等の植物プランクトンを含む粒状有機物を餌料として利用していることが示唆された。

シソーラス用語： *植物プランクトン ,  生息環境 ,  アサリ ,  珪藻類 ,  *漁場環境 ,  *環境モニタリング ,  養殖
準シソーラス用語： 八代海 ,  餌料環境 ,  Eucampia zodiacus ,  色落ち ,  海苔養殖

分類 (3件)： プランクトン  (FH02050R) ,  増養殖の技術  (FH04020Y) ,  漁場・漁況  (FH03020R)

タイトルに関連する用語 (7件)： 研究 ,  イノベーション ,  推進 ,  事業 ,  八代海 ,  プランクトン ,  調査