抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本稿では,TPP(環太平洋パートナーシップ),RCEP(東アジア包括的経済連携),AEC(ASEAN経済共同体)といった大型FTA(自由貿易協定)の形成が東南アジア諸国の経済と農業に与える影響を,次の項目に沿って記述した。1)アジア太平洋諸国における2つの大型FTAの流れ:TPPとRCEP,2)TPPとACE,RECPの概略,3)TPPとRECPのもたらす経済効果,である。TPPとRCEPという2つの大型FTAの構築の動きの中で,今までのようなASEAN中心性は相対的に弱体化し,アメリカや中国といった外部の大国の意向がより強く反映される恐れが強い。貿易協定交渉における発言力低下,いわゆる「周辺化」を避けるためには,ASEAN自身の経済統合をより高めていくつかの必要があると考える。