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J-GLOBAL ID:201702228160053737   整理番号:17A1758437

「マスメディアから見た人工知能」新聞記事に見る人工知能やロボットの言説の変化

著者 (2件):
資料名:
巻: 32  号:ページ: 935-942  発行年: 2017年11月01日 
JST資料番号: X0330A  ISSN: 2188-2266  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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技術はその革新性や技術的特質から社会的インパクトが大きいと予想される場合,社会的イメージを喚起するが,それが予定調和的に実現されないと反動で冬の時代を迎えることがある。本論文では,人工知能やロボットをめぐる社会的イメージを検討するために,マスメディアとして新聞3紙を調査した。2017年6月1日に「人工知能」あるいは「ロボット」の1語による検索を行い,それらに関わる新聞記事数の経時的変化を調べた。その結果,日本の社会的風潮として人工知能の第一次ブーム(1956~1960年代)は存在せず,1980年代半ばの第二次ブームの時代に新聞記事数は増加し,2013年以降はそれを上回る記事数が確認された。また,ロボットは1970年代までは少なく,1980年を過ぎた頃から記事数が増え始め,再び第三次ブームに増えて2016年以降に本格的なブームが生じていることがわかった。また,KH Coderを用いて新聞記事の計量テキスト分析を行ったところ両者は似たような言葉で語られ,2013年以降の人工知能・ロボットへ向けられる言説は過去と比べて特別なものではなく,家事や介護,仕事,芸術,軍事や人間の尊厳に関わる言及について同質の議論がなされていた。時間的普遍性の高い議論が以前からなされているが未だに実現されていない事象が多いので,全く新しいことのように語るべきではないことを論じた。
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分類 (5件):
分類
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人工知能  ,  マーケティング  ,  その他の情報処理  ,  ロボットの運動・制御  ,  自然語処理 
引用文献 (26件):
  • [荒屋 04]荒屋真二:人工知能概論,第2版,共立出版(2004)
  • [馬場口 15]馬場口登,山田誠二:人工知能の基礎,第2版,オーム社(2015)
  • [Bostrom 14] Bostrom, N.: Superintelligence, Oxford University Press (2014)
  • [Cantril 71]Cantril,H.著,斎藤耕二,菊池章夫 訳:火星からの侵入,川島書店(1971)
  • [Finlay 06]Finlay,J. and DiX,A.J.著,新田克己,片上大輔 共訳:人工知能入門,サイエンス社(2006)
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タイトルに関連する用語 (4件):
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