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J-GLOBAL ID：201702228194902710   整理番号：17A0147660

欧州電力市場の最新動向を考察する 4)英国の容量市場の変化から日本は何を学ぶのか

著者 (1件)： 長山浩章 (京大)
資料名： エネルギーフォーラム  (月刊エネルギーフォーラム)
号： 746  ページ： 108-109  発行年： 2017年02月01日 
JST資料番号： G0900A  ISSN： 0388-5267  CODEN： ENEFE  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 英国の容量市場は実施の4年前に入札を行い,1年前に再度(2次)入札を行う。これにより,市場として確保する総量を設定する。2016年12月に第三回目の容量市場入札(20年度分)の入札があり,69.8GWが応札し,52.4GWが22.5ポンド/kWで落札した。16年入札の特徴として,次のことが挙げられる;(1)500MWの新設蓄電池が入った(2)新設コンバインドサイクル発電はセントリカのリパワリング(33MW)1基のみ(3)デマンドレスポンスが1.4GW入った。再生可能エネルギーが増加し系統の安定度が落ちる中で,蓄電池の応札やデマンドレスポンスの拡大は,短期周期変動への対応に注力していくことを,示している。英国では今後,原子力発電所,洋上風力発電所が計画通り建設されれば,全体の容量不足の問題は解決されるであろう。しかし,全体の系統に対して原子力発電の容量が大きいこと,変動性の大きい風力発電が入ってくることから,短期の周期変動への対応が一番の課題になる。こうした意味で,今回の落札結果は将来の変化に,より対応したものである。

シソーラス用語： *送電容量 ,  *電力市場 ,  *系統安定度 ,  系統運用 ,  *電力管理 ,  二次電池 ,  *再生エネルギー ,  原子力発電 ,  風力発電 ,  周期変化 ,  *入札
準シソーラス用語： *電力系統安定度 ,  電力系統運用 ,  *デマンドレスポンス ,  蓄電池 ,  再生可能エネルギー ,  周期変動

分類 (2件)： 電力工学・電力事業一般  (NB01000X) ,  電力系統一般  (NB02000E)

タイトルに関連する用語 (6件)： 欧州 ,  電力市場 ,  最新動向 ,  英国 ,  市場 ,  日本