抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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【目的】急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者における陰圧吸引後の肺再伸張に及ぼす異なる呼気終末陽圧(PEEP)制御性肺膨張法(SI)の影響を比較する。方法:2013年8月から2016年10月にかけて,3つの武漢センター病院のICUに入院したARDS患者132例を選び,乱数表法によりA群,B群とC群に分け,各群44例とした。それぞれ150,175,200mm Hg負圧吸引痰を与えた。その後、各群の患者をランダムに4つのサブグループに分け、各サブグループの11例、SIを用いて肺の伸張を行い、PEEPはそれぞれ0、35、40、45 cm H2Oとした。A群、B群とC群の患者の吸痰前後の動脈血ガス分析指標と呼吸力学指標を比較し、同じ負圧吸引条件下で異なるPEEP患者の肺の呼吸前後の呼吸力学指標と血流動力学指標を比較し、そしてA組、B組とC組の患者の合併症の発生情況を観察した。結果:(1)A群、B群とC群の患者の痰吸引前後の動脈血酸素飽和度(SaO2)、動脈血酸素分圧(PaO2)、動静脈二酸化炭素(PaCO2)及び酸素化指数には有意差が認められなかった(P>0.05)。A群、B群とC群の患者の痰吸引後のSaO2、PaO2、酸素化指数はいずれも痰吸引前より低く、PaCO2はいずれも痰吸引前より高かった(P<0.05)。(2)A群,B群およびC群の患者における肺容積,肺静的コンプライアンス(Cst),気道圧(PIP),気道圧(Pplat)および気道平均圧(Pm)には,有意差は認められなかった(P>0.05)。A組、B組とC組の患者は痰吸引後の肺容積がすべて痰吸引前より小さく、Cstはすべて痰吸引前より低く、PIP、Pplat、Pmはすべて痰吸引前より高かった(P<0.05)。(3)A群、B群とC群の異なるPEEP患者における肺複合前の肺容積、Cst、PIP、Pplat、Pmの比較には、統計学的有意差が認められなかった(P>0.05)。肺拡張後、A2、A3、A4グループの患者の肺容積はA1グループより大きく、CstはA1グループより高く、PIP、Pplat、PmはA1グループより低かった(P<0.05);B2、B3、B4組の患者の肺容積はB1組より大きく、CstはB1組より高く、PIP、Pplat、PmはB1組より低かった(P<0.05);C2、C3、C4群の患者の肺容積はC1群より大きく、CstはC1群より高く、PIP、Pplat、PmはC1群より低かった(P<0.05)。(4)A群,B群およびC群のPEEP患者における心拍数(HR),平均肺動脈圧(PAP),中心静脈圧(CVP)および心臓指数(CI)は,有意差を示さなかった(P>0.05)。肺拡張後、A2、A3、A4組の患者のHR、PAP、CVP及びCIはA1組より高く、A4組の患者のHRとPAPはA2、A3組より高かった(P<0.05);B2,B3およびB4群のHR,PAP,CVPおよびCIはB1群より高く,B4群のHRおよびPAPはB2およびB3群より高かった(P<0.05)。C2、C3、C4群の患者のHR、PAP、CVP及びCIはC1群より高く、C4群患者のHRとPAPはC2、C3群より高かった(P<0.05)。(5)A群,B群およびC群における合併症の発生率に有意差は認められなかった(P>0.05)。結論:負圧吸痰はADRS患者の肺損傷を悪化させるが、その肺損傷程度は吸痰の負圧と関係がない。PEEPが35、40 cm H2Oの時、SIはARDS患者に対する肺の伸張効果は比較的に良く、安全性は比較的に高い。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】
