文献

J-GLOBAL ID：201702228557545491   整理番号：17A1054746

カルシウム依存性蛋白質キナーゼOsCPK10は,イネの耐干性といもち病抵抗性の両方を介在する

Calcium-dependent protein kinase OsCPK10 mediates both drought tolerance and blast disease resistance in rice plants

著者 (2件)： BUNDO Mireia (Centre for Res. in Agricultural Genomics (CRAG), UAB-UB, Barcelona, ESP) ,  COCA Maria (Centre for Res. in Agricultural Genomics (CRAG), UAB-UB, Barcelona, ESP)
資料名： Journal of Experimental Botany  (Journal of Experimental Botany)
巻： 68  号： 11  ページ： 2963-2975  発行年： 2017年05月 
JST資料番号： C0579A  ISSN： 0022-0957  CODEN： JEBOA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 植物のカルシウム依存性蛋白質キナーゼ(CPK)の多重遺伝子ファミリーは,カルシウムシグナル伝達によって複数のストレス応答に機能することがわかっている。本研究では,イネにおけるOsCPK10遺伝子の機能解析を行った。その結果,HAタグ融合OsCPK10全長蛋白質の構成的蓄積によって,乾燥ストレス下のイネ植物の過酸化水素の解毒能が高まることが示された。脂質過酸化を減少させ,細胞膜の完全性を保護するカタラーゼ蛋白質の蓄積を調節することによって耐干性がもたらされた。OsCPK10HAの蓄積はまた,過酸化水素の蓄積を減少させることによって,いもち病抵抗性を付与することがわかった。こうした結果から,OsCPK10蛋白質は,非生物的ストレス耐性やいもち病抵抗性を向上させ,作物の生産性を高めるのに有用であることが示唆された。

シソーラス用語： イネ ,  *タンパク質キナーゼ ,  水分ストレス ,  *耐干性 ,  *耐病性 ,  カタラーゼ ,  活性酸素 ,  応答 ,  過酸化水素 ,  脂質過酸化 ,  いもち病
準シソーラス用語： いもち病抵抗性 ,  *カルシウム依存性蛋白質キナーゼ ,  乾燥ストレス ,  ストレス応答

分類 (2件)： 植物生理学一般  (EH02010Y) ,  遺伝子発現  (EC02040Q)

タイトルに関連する用語 (4件)： カルシウム依存性蛋白質キナーゼ ,  イネ ,  耐干性 ,  いもち病抵抗性