抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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CUDA(Compute Unified Device Architecture),GPU(Graphics Processing Unit)チップG80,サーバ向けGPUであるTeslaの登場によってGPUコンピューティングの時代が到来した。本論文では,GPUアーキテクチャとして,1)Fermi,2)Kepler,3)Maxwell,4)Pascalといった進化に伴うTeslaの性能向上について概説した。TeslaはHPC(High Performance Computing)で実力を発揮し,2017年6月のTOP500/Green500には4)に基づくTesla P100を搭載したスーパコンピュータが大量にランクインした。また,行列の積和演算を膨大に繰り返すディープラーニングの学習処理は3Dグラフィックスの座標変換処理と同じ種類の計算であり,2011年ぐらいからGPUのディープラーニングでの活用が進んでいる。最新のVoltaアーキテクチャではディープラーニングの学習処理を高速化するTensorコアを搭載するTesla V100が発表され,Tesla P100の単精度性能の12倍という高い性能を持つ。また,4)世代以降のGPUはGPU仮想化用途にも利用でき,1基のTeslaを論理分割して複数台のGPUとして利用できる利点を論じた。