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J-GLOBAL ID：201702228644582491   整理番号：17A1697139

漆塗膜の金属に対する付着性向上の検討

著者 (1件)： 林保美 (神奈川県)
資料名： 塗装工学  (Journal of Japan Coating Technology Association)
巻： 52  号： 11  ページ： 364-368  発行年： 2017年11月30日 
JST資料番号： S0871A  ISSN： 0285-3787  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 漆は木胎に塗るときには高湿度中の雰囲気温度で乾燥するが,金属に塗装する時には,経験的に漆を塗布直後に未硬化状態で加熱する焼付塗装を行う。しかし,この様な焼付方法は厚膜を得ることを想定していない。本研究では厚膜が得やすい常温乾燥後の焼付によって,硬さや付着性が向上するかを鉛筆硬さ試験と碁盤目試験によって調べた。また朱漆の発色が焼付温度によりどの様な影響を受けるのか検討した。金属材料はステンレス鋼板,漆は,黒呂色漆,朱合漆,木地呂漆を使用した。焼付における硬さは焼付温度が高いほど,また焼付時間が長いほど高くなった。付着力は焼付時間20分で十分な付着力が得られた。色の発色については朱漆のみの測定であるが,140°Cまでは発色が良い方向に変化した。

シソーラス用語： *漆 ,  *塗膜 ,  *焼付き ,  塗布 ,  加熱 ,  厚膜 ,  硬度 ,  硬さ試験 ,  鋼板 ,  オーステナイト系ステンレス鋼 ,  発色 ,  色相 ,  加熱温度 ,  保持時間 ,  付着力 ,  乾燥
準シソーラス用語： SUS304 ,  鉛筆硬さ

分類 (2件)： 金属への塗装  (YJ04030I) ,  各種塗料  (YJ03060I)

引用文献 (5件)：

• 佐々木英:′′漆芸の伝統技法′′,P.3-7,理工学社(1986)
• 小林正信:岩手県工業技術センター研究報告第14号,98(2007)
• 木下稔夫,上野博志,中里壽克,宮田聖子:保存科学第37号,36(1998)
• 石橋芳雄,桑村忠男,笠森正人,高野千之:石川県工業試験場報告第37号,40 (1989)
• 梶井紀孝,藤島夕喜代,江頭俊郎:石川県工業試験場報告第59号,41(2010)

タイトルに関連する用語 (3件)： 漆 ,  塗膜 ,  付着性