抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,フォーマットの異なる地図データの取り込み/表示/加工が行えるGIS(Geographic Information System)ツール「カシミール3D」を用い,地図データでできることを紹介した。まず,カシミール3Dではセンサ・データを取得した点や線の情報をGPS(Global Positioning System)データとして表示できるので,GPX(GPS Exchange Format),KML(Keyhole Markup Language),GeoJSONといったフォーマットについて述べた。次に,ある地点から見える範囲を色分けする可視マップ機能ではある地点からの視線に沿って障害になる地形があるかをトレースするために,標高データを用意する必要があることを説明した。同様に標高データを用いる機能としてドローンの飛行ルート上の地形から最適な飛行高度を表示するスマートフォン用アプリ「スーパー地形」,地形を3D表示する機能による景観のシミュレーション,電波伝搬設計について述べた。また,「スーパー地形」アプリを例として国立研究開発法人農業環境技術研究所が公開している古地図を組み込むと,1)古地図上への現在位置や移動軌跡の表示,2)古地図と現在の地図の重ね合わせ表示が行え,昔の世界を旅しているような感覚を味わったり,昔の街並みの現在への影響を考察できることを論じた。