抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,ACMセンサによる送電鉄塔等の腐食性評価について紹介する。ACM(Atmospheric Corrosion Monitor)センサは,2種類の金属を狭いピッチで配置し,水膜を介して発生するガルバニック電流を測定することで腐食を電気化学的に検出するものである。これにより,従来,数年~10年かかった金属の暴露試験を1年程度に短縮できる。今回,東京電力では,茨城県などの海浜地区において,ACMセンサを使って,鉄塔の腐食速度マップの作製を試みた。その結果,半径200kmあたり約150地点で観測すれば,精度の高い腐食速度マップを作製できることが分かった。これにより,送電鉄塔1基ごとの亜鉛メッキや炭素鋼の腐食速度が分かるため,設備保全計画の最適化を図ることができる。