抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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オフィスビルでは,消費エネルギーの約43%が空調に関わるもので,空調の更なる省エネルギーが求められている。一般的な大規模オフィスビルの空調配管方式では,熱源機,ポンプに近い順に配管を接続し,コイル通過後の冷温水を,そのまま還り管に接続する方式が主流になっている。この配管方式の場合,建物内のすべての空調機の定格流量を保つように熱源ポンプの搬送動力を決定する。最上階の空調機が最も搬送動力を必要とするので,他の階層に設置される空調機や,空調機の運転台数によっては,配管系の圧力変動により,過流量が発生し,結果的に消費エネルギーの増大を招く。しかし,従来のエネルギー管理においては,空調系統毎や空調機毎のエネルギー消費量を把握することはできない。このような問題点に対して,快適な室内温度を維持できるよう建物内の各々の空調負荷に見合った冷水量または温水量を空調機コイルに供給することで,最小の運転コストを可能とする流量計測制御機能付き電動二方弁を開発したので紹介した。自社(アズビル)藤沢テクノセンターで本品を検証したところ,搬送動力が夏季に12%,冬季に8%削減されることが確認された。