文献

J-GLOBAL ID：201702229357610805   整理番号：17A1112606

落葉広葉樹13種の種子発芽に対する湿層処理の効果

Effect of stratification on the germination of thirteen deciduous broad-leaved tree seed.

著者 (4件)： 益田光 (東京農大 地域環境科学) ,  武井理臣 (東京農大 地域環境科学) ,  橘隆一 (東京農大 地域環境科学) ,  福永健司 (東京農大 地域環境科学)
資料名： 日本緑化工学会誌  (Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology)
巻： 43  号： 1  ページ： 150-155  発行年： 2017年08月31日 
JST資料番号： Z0839A  ISSN： 0916-7439  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 長期に低温密封貯蔵した種子は種子含水率の低下によって休眠が深くなっているため播種前に休眠打破をすることが望まれる。本研究では,落葉広葉樹13種を用いて冷温湿層処理および暖温湿層処理と冷温湿層処理の組み合わせ処理を行い休眠打破に必要な処理期間や処理温度を調べた。冷温湿層処理に対する反応は樹種によって異なったが,概ね3ヶ月間以上の処理期間で休眠打破された。冷温湿層処理と暖温湿層処理を施した5種は20.0%以上の最終発芽率を示さなかった。暖温湿層処理と冷温湿層処理を組み合わせると冷温湿層処理のみでは発芽しなかったマユミとガマズミが発芽したが,冷温湿層処理のみで発芽がみられた樹種の最終発芽率は低下した。(著者抄録)

シソーラス用語： 緑化 ,  種子 ,  貯蔵 ,  密封 ,  低温 ,  含水量 ,  *処理 ,  *発芽 ,  樹木 ,  *広葉樹 ,  *湿地 ,  *地層 ,  スイカズラ科 ,  ニシキギ科
準シソーラス用語： ガマズミ ,  マユミ ,  休眠打破 ,  自然回復緑化 ,  湿層処理 ,  種子含水率 ,  *種子発芽 ,  樹木種子 ,  低温密封貯蔵 ,  *落葉広葉樹

分類 (1件)： 発生,成長,分化  (EH02030U)

引用文献 (19件)：

• 1) 浅川澄彦 (1957) ヤチダモのタネの発芽遅延についての研究 (第 5報) 発芽におよぼす湿層処理の効果.林業試験場研究報告,95: 71-90.
• 2) Baskin C. C. & J. M. Baskin (2009) 第 1章種子休眠のタイプと区分.種生物学会編,発芽生理学.文一総合出版,pp. 327-343.
• 3) 福永健司・五宝千嘉・鈴木貢次郎 (2008) 低含水率に調整したマユミ種子の発芽促進.日本緑化工学会誌,34 (1) : 63-68.
• 4) Hamada, K., Ogawa, T. and Tanaka, H. (1988) Effects of temperature and storage periods for seed dormancy release on Prunus lannesiana Wils. (Carr.) var. speciosa. Bulletin of the Tokyo-to Agricultural Experiment Station, 21: 21-31.
• 5) 橋詰隼人 (1987) 法面緑化用木本・草本種子の発芽特性.広葉樹研究, 4: 75-83.

タイトルに関連する用語 (3件)： 落葉広葉樹 ,  種子発芽 ,  層