抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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熊本地震後の現地調査を基に,活断層延長線上の益城町中心地におけるRC造・S造・木造の被災状況について考察した。昭和31年の航空写真(国土地理院)上に,地形(等高線・水系・宅地段差・今回の地震による地表亀裂段差等)を書き込み,被害(半壊・全壊)を受けた建物を構造別にプロットし,建物自体・地盤等から考えられる原因を構造別に説明した。多くの木造建物が倒壊した地域にあって,良く計画された建物は今回の地震に耐えたとして,平成28年5月31日の航空写真(国土地理院)上に,被害を受けなかった建物を構造別にプロットした。益城町中心部の倒壊は新耐震基準(1981年)以降の建物で8.7%,新・新耐震基準(2000年6月)以降の建物で2.2%であったと述べ,危険と思われるものの補強・改修を提言した。更に,益城町の地域別等建物被害事例(A.旧水田・水系跡地,B.主要幹線道路に面した商家,C.古くからの集落,D.新興住宅地,E.宅地段差(擁壁),F.傾斜地,G.生活形態によるプランの影響,H.2000年以降の新・新耐震基準の建物)について,Googleストリートビューを含む22葉の写真で紹介し,説明を加えた。