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J-GLOBAL ID:201702229678497028   整理番号:17A0561868

肺癌細胞では2方向性の転写ユニットPRR11-SKA2はNF-Yを介してp53により負に制御される

The PRR11-SKA2 Bidirectional Transcription Unit Is Negatively Regulated by p53 through NF-Y in Lung Cancer Cells
著者 (8件):
資料名:
巻: 18  号:ページ: WEB ONLY  発行年: 2017年03月 
JST資料番号: U7038A  ISSN: 1422-0067  CODEN: IJMCFK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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細胞周期の制御と腫瘍形成に関与する新規の癌関連遺伝子として,プロリンリッチ蛋白質11(PRR11)を以前に同定した。最近の研究から,PRR11およびその隣接遺伝子のkinetochore associated 2(SKA2)は,核因子Y(NF-Y)により共調して制御される古典的なヘッド-ツー-ヘッドの遺伝子対を構成することが明らかにされた。今回の研究は,PRR11-SKA2の2方向転写ユニットは腫瘍サプレッサーp53の非直接的な標的であることを示した。ルシフェラーゼリポーターアッセイは,野性型p53の過剰発現がPRR11-SKA2の2方向性プロモーターの基礎活性とNF-Yが媒介するトランス活性化を有意に抑制するが,変異したp53は抑制しないことを明らかにした。PRR11-SKA2プロモーターの欠失および変異解析からは,p53の媒介するPRR11-SKA2の抑制は機能的なNF-Yの結合部位の存在に依存していることが明らかにされた。さらに,免疫共沈降アッセイからは,肺癌細胞ではp53はNF-Yと結合することが明らかにされ,クロマチン免疫沈降アッセイからは,p53がPRR11-SKA2のプロモーター領域でNF-Yの結合量を減少させることでPRR11-SKA2の転写を抑制することが示された。それと一致して,PRR11-SKA2の転写をダウン制御するp53の能力は,核因子Yのサブユニットベータ(NF-YB)のsiRNAが媒介する欠失で有意に減衰した。とりわけ,野生型p53と共にPRR11またはSKA2のいずれかの発現の低い肺癌患者は,p53変異体やPRR11またはSKA2のいずれかの発現の高い他の肺癌患者に比べて,全体の生存率で最高を示した。まとめると,今回の結果は,p53はNF-Yを介してPRR11-SKA2の2方向性転写ユニットの発現を負に制御することを明らかにし,p53消失後にPRR11-SKA2の2方向性転写ユニットを抑制できないことが腫瘍形成に寄与している可能性を示唆している。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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腫ようの化学・生化学・病理学  ,  分子遺伝学一般  ,  呼吸器の腫よう 
タイトルに関連する用語 (5件):
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