抗腫瘍転移黒色腫応答増進用葉酸グラフトダカルバシン負荷中空メソ多孔性シリカナノ粒子

LIU Qianqian; XU Nan; LIU Liping; LI Jun; ZHANG Yamin; SHEN Chen; SHEZAD Khurram; ZHANG Lianbin; ZHU Jintao; ZHU Jintao; TAO Juan

文献

J-GLOBAL ID：201702230223156860 整理番号：17A1077206

抗腫瘍転移黒色腫応答増進用葉酸グラフトダカルバシン負荷中空メソ多孔性シリカナノ粒子

Dacarbazine-Loaded Hollow Mesoporous Silica Nanoparticles Grafted with Folic Acid for Enhancing Antimetastatic Melanoma Response

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資料名：
巻： 9 号： 26 ページ： 21673-21687 発行年： 2017年07月05日
JST資料番号： W2329A ISSN： 1944-8244 CODEN： AAMICK 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

ダカルバシン(DTIC)の負荷,標的放出,制御放出を改善した中空メソ多孔性シリカナノ粒子(HMSNs)の薬物ナノ担体について検討した。HMSNsへのカルボキシル基の導入によりDTICの負荷効率は著しく増進した。DTIC負荷HMSNs(DTIC@HMSNs)をさらに,リポソームで被覆しHMSNsの安定性を増加し,薬物放出を制御した。さらに,HMSNs封入リポソームを葉酸を含む脂質と溶液-溶媒蒸発法によって改質を行った(DTIC@HMLBFs)。得られたDTIC@HMLBFsについて各種実験を行った。以下の項目などについて実験結果を述べた。1)HMLBFsの調製,2)DTIC負荷及び放出,3)HMSNs及びHMLBFsの細胞毒性,4)DTIC負荷HMSNs及びHMLBFsの細胞取込,5)A875及びB16/F10黒色腫細胞に対するDTIC負荷NPsの細胞毒性,6)in vivoでのHMLBFsの生体内分布,7)in vivoでのDTIC負荷NPsの黒色腫腫瘍転位阻害効果。37°C,in vivo,pH7.4,PBS中でのDTIC@HMLBFs及びDTIC@HMSNsからのDTIC放出~時間相関図などを提示した。検討の結果,in vivoでDTIC@HMLBFsは,DTIC@HMSNs及びフリーDTICに比較すると黒色腫細胞に対して細胞毒性が大変高いことが分かった。in vivo研究において,本DTICナノ担体は,標的黒色腫細胞及び腫瘍関連マクロファージによる黒色腫の肺腫瘍転移に対してその効果を著しく改善した。HMSNsベースナノ担体の有用性が明らかになった。

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生物薬剤学(基礎) , 基礎腫よう学一般

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