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J-GLOBAL ID：201702230405219153   整理番号：17A0718315

ヌルエネルギー条件の破れからのスケール不変摂動:新しいガリレアン起源のバリアント

Scale-invariant perturbations from null-energy-condition violation: A new variant of Galilean genesis

著者 (2件)： NISHI Sakine (Rikkyo Univ., Tokyo, JPN) ,  KOBAYASHI Tsutomu (Rikkyo Univ., Tokyo, JPN)
資料名： Physical Review. D  (Physical Review. D)
巻： 95  号： 6,Pt.A  ページ： 064001.1-064001.11  発行年： 2017年03月 
JST資料番号： D0748A  ISSN： 2470-0010  CODEN： PRVDAQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： インフレーションに代わる特異点のないシナリオの典型的特徴は,HubbleパラメータHが初期宇宙において時間の関数として増加関数であるということである。しかし,ヌルエネルギー条件(NEC)は,Einstein方程式を用いれば,Hが時間の増加関数にならないことを意味し,このようなシナリオはNECを破ることになる。この論文では,インフレーションに代わるガリレアン起源シナリオとして,宇宙が,総体としてNECを破る漸近的過去におけるミンコフスキー空間から膨張し始める新しい分岐を提案した。Horndeskiスカラー-テンソル理論の枠組みにおけるいくつかの関数とパラメータで記述されるこのバリアントは,現存の種々の進化模型と同じ背景動力学を共有しているが,原始量子ゆらぎの性質がまったく異なる。ある場合には,テンソル摂動は超地平線で成長する。テンソルパワースペクトルは,模型に依存して,赤,青,あるいはスケール不変になり得るが,スカラー摂動はほぼスケール不変である。これは,青テンソルティルトが生成される典型的なNECを破る宇宙論とは著しく対照的である。原始テンソルおよびスカラースペクトルは,インフレーションシナリオにおけるようにどちらもほぼスケール不変にも係わらず,このガリレアン起源のバリアントにおける無矛盾性関係式は非標準的である。

シソーラス用語： インフレーション宇宙 ,  特異点 ,  Einstein重力場方程式 ,  摂動 ,  量子ゆらぎ ,  パワースペクトル ,  *スケール不変性
準シソーラス用語： Einstein方程式 ,  Horndeski重力理論 ,  *ヌルエネルギー条件 ,  *原始摂動

分類 (2件)： 宇宙論  (DB07000D) ,  場の理論一般  (BF01021K)

タイトルに関連する用語 (5件)： スケール ,  不変 ,  摂動 ,  起源 ,  バリアント