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J-GLOBAL ID:201702230423898476   整理番号:17A0925665

季節的に注入領域を変化させる成層圏への硫黄の地球工学の放射と気候への効果

Radiative and climate effects of stratospheric sulfur geoengineering using seasonally varying injection areas
著者 (5件):
資料名:
巻: 17  号: 11  ページ: 6957-6974 (WEB ONLY)  発行年: 2017年06月 
JST資料番号: U7039A  ISSN: 1680-7316  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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成層圏への硫黄注入は,地球温暖化を防ぐないし遅らせるための費用対効果に優れた地球工学手法として示唆されている。地球工学研究では,こうした注入は,太陽放射の年平均強度が最大で,エアロゾルがBrewer-Dobson循環で全球拡散する赤道域が,一般に目標域となる。しかし,太陽放射を減少させることにより,温室効果ガスで誘発される帯域の温暖化を相殺するには,連続的な赤道での注入で達成されるものより,中高緯度への比較的大きな放射強制力と,低緯度への弱めの強制力が必要となる。本研究では,得られる放射強制力が,成層圏への硫黄の地球工学の全球平均放射強制力を低下無しで帯域でより均一とすることが可能か調べるため,エアロゾル注入代替シナリオを用いた。様々な注入領域での成層圏への硫黄の注入シナリオの放射と気候への効果を調べるため,地球システムモデルとともに全球エアロゾル-気候モデルを用いた。著者等のシミュレーションによると,季節的にSO2注入領域を変えることで,赤道域へのSO2注入と同様の全球平均冷却効果だが,短波放射強制力のより均一な帯域分布が得られた。赤道域注入のケースと比較し,注入したSO2から最大の硫黄生成が太陽放射の最大へと続く季節的に変化させる注入シナリオでは,短波放射強制力は赤道域(緯度20°N~20°S)で27%減少し,高緯度で15%増加した。赤道域への連続注入と比べ,夏月に放射強制力は北,南半球でそれぞれ,17,14%増加し,冬月に14,16%減少した。しかし,これら強制力は,温度の大きな変化には通じなかった。強制力の変化は,北半球で0.05K暖かい冬と,0.05K涼しい夏に通じるだけで,本検討での太陽放射管理シナリオからもたらされる冷却のおよそ3%であった。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
気候学,気候変動  ,  成層圏・中間圏 

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