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J-GLOBAL ID：201702230598556729   整理番号：17A1810121

ノーベル賞受賞技術・理論の普及と化学工学の役割 キラルテクノロジー:不斉水素化反応

著者 (2件)： 大熊毅 (北大 大学院工学研究院) ,  大熊毅 (北大 フロンティア化学教育研究セ)
資料名： 化学工学  (Chemical Engineering of Japan)
巻： 81  号： 12  ページ： 666-669  発行年： 2017年12月05日 
JST資料番号： F0099A  ISSN： 0375-9253  CODEN： KKGKA4  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水素は有機化合物の合成においてもクリーン原料として重要であり,不斉水素化反応はノーベル化学賞の対象になるまで発展してきた。キラル分子を医薬,農薬,香料成分とする場合,分子の左右を作りわけて使用しなければならない。ここでは,野依教授やノールズ博士が長足の進展をもたらした「触媒的不斉水素化反応」について述べた。不斉水素化には分子の左右を作り分ける光学活性触媒が必要である。野依教授は,BINAPと呼ばれる光学活性ジホスフィンを開発し,これを配位子とする金属錯体触媒により,数々の優れた不斉合成反応を見出した。不斉水素化反応は工業化が可能な社会との繋がりが強い反応であることを述べた。

シソーラス用語： *水素化 ,  *不斉反応 ,  化学工学 ,  実用化 ,  光学活性 ,  *不斉触媒 ,  ルテニウム錯体 ,  不斉合成 ,  触媒活性 ,  抗生物質 ,  配位子
準シソーラス用語： *不斉水素化 ,  工業的合成

分類 (2件)： 反応操作(単位反応)  (XE01040I) ,  酸化,還元  (CF02060T)

物質索引 (1件)： BINAP

引用文献 (4件)：

• Knowles, W. S.: Angew. Chem. Int. Ed., 41 (12), 1998-2007(2002)
• Noyori, R. : Angew. Chem. Int. Ed., 41 (12) , 2008-2022 (2002)
• Noyori, R. and T. Ohkuma : Angew. Chem. Int. Ed., 40 (1) , 40-73 (2001)
• Ohkuma, T. and N. Arai : Chem. Rec., 16 (6) , 2801-2819 (2016)

タイトルに関連する用語 (5件)： 理論 ,  普及 ,  化学工学 ,  役割 ,  不斉水素化