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J-GLOBAL ID:201702230844575367   整理番号:17A0568223

神経オシレーションの変化は精神病動物モデルで発生する海馬LTPの消失を伴う

Changes in Neuronal Oscillations Accompany the Loss of Hippocampal LTP that Occurs in an Animal Model of Psychosis
著者 (4件):
資料名:
巻: 2017  号: Mar  ページ: WEB ONLY  発行年: 2017年03月 
JST資料番号: U7035A  ISSN: 1662-5153  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
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初回エピソード精神病は,大きな遅延で開始される治療介入よりも治療介入がより有効な効果を有する約60日間の一過性な時間窓の後に続く。このことは,初回エピソード精神病直後の期間において,治療介入に対して抵抗性が増大する方向での脳の機能的変化が生じることを示唆する。これらの変化の正確なメカニズムは不明であるが,認知レベルにおいては,感覚および海馬に起因する機能障害が次第に明らかになってきている。N-メチル-D-アスパラギン酸受容体(NMDAR)の阻害剤であるMK801を投与された初回エピソード精神病動物モデルにおいて,長期増強(LTP)と空間記憶の慢性的な阻害が生じる。一方,神経オシレーションは,特にθおよびγ周波数オシレーションによる情報伝達様式において,海馬の正常な情報処理の内在的コンポーネントである。θ-γカップリングとパワーの変化が,海馬可塑性の障害を伴うことが知られている。本稿で著者らは,δ,θ,α,β,およびγオシレーションの変化,またはθ-γカップリングの変化が,精神病のMK801動物モデルで認められるLTPの持続的消失を伴うかどうかを調べた。MK801による成体ラットへの急性全身性処置の1週間後と週間後に,in vivoでの海馬LTPの明らかな消失が,ベヒクル投与群との比較により証明された。最終的に,LTP誘発の成功を表す特徴的で典型的なθ-γオシレーションパターンが変化していた。特に,MK801処置ラットではθパワーが低く,θ-γオシレーションのアンカップリングがあった。本動物モデルにおいてLTP障害を伴うネットワークオシレーションの変化は,精神病で起きる感覚情報処理と海馬機能の障害に起因するメカニズムを構成する可能性がある。これらのデータは,海馬が,げっ歯類での初回エピソード精神病様状態誘導後の機能的変化での非常に初期の部分を構成する可能性を提示する。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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精神科の基礎医学  ,  中枢神経系  ,  生体計測 
物質索引 (1件):
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