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J-GLOBAL ID：201702231122443516   整理番号：17A1223138

交流磁場印加下における溶鋼中介在物の浮上挙動

Rising Behavior of an Inclusion in a Molten Steel under A.C. Magnetic Field Imposition

著者 (2件)： 丸山明日香 (北海道大学大学院工学院大学院生) ,  岩井一彦 (北海道大学大学院工学研究院)
資料名： 鉄と鋼
巻： 103  号： 9  ページ： 499-507(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0332A  ISSN： 0021-1575  CODEN： TEHAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 鉄鋼製造において溶鋼中に生成するAl₂O₃をはじめとする介在物は,圧延加工時の表面疵など歩留まり低下の原因となるだけでなく,腐食疲労の促進など材料の寿命を短縮させるので,その除去が必要である。そこで本研究では,溶鋼中介在物除去の最適操作条件を得ることを目的として,浮力と同じ向きに電磁気力の反力(ピンチ力)が働く交流磁場印加条件を解析対象として,介在物挙動の理論解析および数値計算を行った。その結果,1)溶鋼内部までピンチ力を作用させるには,シールディングパラメータRω=5~10を満たす周波数が適切であった。2)チャンネル中心部から短時間で介在物を除去するための適切な操作条件は,大きな無次元磁場強度とシールディングパラメータの範囲が5~10,の2つであった。3)浮力に比べてピンチ力が大きな領域では,磁場印加により衝突頻度関数が増加するので,小さな介在物は大きな介在物と衝突・合体することで除去される可能性があった。などの知見を得た。

シソーラス用語： *交流磁場 ,  *溶鋼 ,  アルミナ ,  プロセス制御 ,  最適化 ,  電磁力 ,  反力 ,  浮力 ,  運動方程式 ,  近似式 ,  数値解析 ,  周波数 ,  プロセスパラメータ ,  誘導加熱 ,  電磁流体力学 ,  *非金属介在物 ,  タンディッシュ ,  *浮上法 ,  改変
準シソーラス用語： シールディングパラメータ ,  電磁ピンチ力 ,  浮上分離 ,  封入挙動

著者キーワード (8件)： A.C. magnetic field ,  induction heating ,  electromagnetic force ,  inclusion behavior ,  A.C. magnetic field ,  induction heating ,  electromagnetic force ,  inclusion behavior

分類 (2件)： 鋳造に関する各種技術  (WC01040B) ,  その他の金属組織学  (WB01040Y)

引用文献 (22件)：

• 1) T. Murai, I. Yoichi, Y. Miki and Y. Kishimoto: Tetsu-to-Hagané, 98(2012), 567.
• 2) T. Minamida, N. Hiraga and T. Shibata: Kobe Steel Eng. Rep., 50(2000), 31.
• 3) Y. Murakami and M. Shimizu: Trans. Jpn. Soc. Mech. Eng. A, 54(1988), 413.
• 4) K. Amano, M. Hayashi, H. Suzuki, S. Nishino and K. Katahira: Trans. Jpn. Soc. Mech. Eng. A, 64(1998), 1831.
• 5) T. Emi: Tetsu-to-Hagané, 100(2014), 31.

タイトルに関連する用語 (6件)： 交流磁場 ,  印加 ,  溶鋼 ,  介在物 ,  浮上 ,  挙動