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J-GLOBAL ID:201702231211545934   整理番号:17A1822019

ヒト網膜色素上皮細胞に対する酸化的ストレスの効果におけるマクロファージ遊走阻止因子(MIF)の役割【Powered by NICT】

Role of macrophage migration inhibitory factor (MIF) in the effects of oxidative stress on human retinal pigment epithelial cells
著者 (4件):
資料名:
巻: 35  号:ページ: 426-432  発行年: 2017年 
JST資料番号: D0013B  ISSN: 0263-6484  CODEN: CBFUDH  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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増殖硝子体網膜症(PVR)は網膜剥離手術を受けた患者における治療失敗の主要な原因である。網膜色素上皮(RPE)細胞における上皮間葉転換(EMT)は,PVRの病因に寄与している。酸化ストレスはPVRを含む網膜疾患の進行において役割を果たすと考えられている。EMTに対する酸化ストレスの影響とヒトRPE細胞株における関連プロセスを検討した。H_2O_2は三次元コラーゲンゲル中でRPE細胞の収縮を誘導することを見出した。サイトカインアレイの解析はH_2O_2はRPE細胞からのマクロファージ遊走阻止因子(MIF)の放出を特異的に増加することを明らかにした。逆転写ポリメラーゼ連鎖反応及び免疫ブロット解析はH_2O_2はRPE細胞におけるMIFの発現を増加させることを示した。イムノブロット及び免疫蛍光分析はH_2O_2はα SMAとビメンチンの発現をアップレギュレーションし,ZO-1およびN-カドヘリンのそれをダウンレギュレートすることを明らかにした。これらの観察と一致して,細胞の経上皮電気抵抗はH_2O_2への暴露により減少した。EMT関連と結合蛋白質発現と同様に経上皮電気抵抗に及ぼす酸化ストレスの影響をMIFに対する抗体により阻害されたが,組換えMIF処理により再現できなかった。最後に,マイトジェン活性化蛋白質キナーゼシグナル伝達のためのプロファイリングアレイによる分析はH_2O_2は特異的にp38マイトジェン活性化蛋白質キナーゼの燐酸化を誘導することを明らかにした。著者らの結果は,MIFはEMTの誘導とRPE細胞における酸化ストレス関連過程において役割を果たす可能性があり,それは,PVRの病因に寄与する可能性があることを示唆した。増殖硝子体網膜症は裂孔原性網膜剥離の主要な合併症であり,酸化ストレスとRPE細胞におけるEMTの誘導の両方はこの状態の病因に関与すると考えられている。EMTに対する酸化ストレスの影響とヒトRPE細胞株ARPE19における関連プロセスを検討した。著者らの結果は,EMTの誘導におけるMIFとRPE細胞における酸化ストレスとEMTマーカーの調節された発現により関連するプロセスを示唆した。MIFはPVRの病因に重要な役割を果たしている可能性があることを示唆した。Copyright 2017 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
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分類 (3件):
分類
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眼の基礎医学  ,  生物学的機能  ,  サイトカイン 

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