抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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圧力開放システムは極端な減圧及び過圧状態から装置を保護するものであるが,概要を知っていても陥り易い多くの問題点を抱えている。本報では,圧力異常の検知,開放機器の規模,材料,配管設計,配管支持装置,規格及び開放位置の七種の項目に関しての有益な情報と事例から学ぶべき点について紹介する。検知に関して重要な事は,検査項目の一括化よりエネルギー及び質量の入出量と工程環境とから原因を特定すると共に,操作モードの把握と開放操作に付随する結果を認識する必要がある。規模については,開放弁の流量係数の決定,破裂板の流量抵抗に基づいた装置設計等に注意が必要である。噴出口,盤,軸,蛇腹及び消耗品等の接液部は耐薬品性材料で製作しなけらばならない。設計に当たっては,圧力変動基準を画一的に使用せずに管径の決定と弁の設置を行うと共に,操作性が高い配置を考えるべきである。圧力開放時に配管に掛かる作用反作用の法則と圧力の不連続性を考慮して配管支持装置を設計すべきである。圧力開放システムについてはAPI521の様な一般的な基準があるが,装置の設計基準と開放システムの基準の整合性が取れる様な規格にする必要がある。設計に当たっては圧力開放に伴う排出流体の場所と方法とを調査するのが適切である。