抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東西に長いユーラシア大陸上を東進する低気圧について,降水分布と比較を行った。その結果,東進のスピードが傾圧不安定波に依拠するためにほぼ等速であることや,内陸部では低気圧は必ずしも降水をもたらすわけではないことが示された。また,ユーラシア大陸を東進する低気圧のごく一部は傾圧不安定波よりも速く東進することがある。事例解析により,500hPaのトラフから切離低気圧が形成され,切離低気圧直下に形成される地上低気圧は傾圧不安定波と同じ速度で東進するが,その前面の低気圧の速度は東進するスピードが速く,また降水も伴っていることが明らかになった。さらに,切離低気圧が形成された後の低気圧の鉛直構造を北緯45度断面で見たところ,風と温位・相当温位の解析により,日本海から水蒸気の移流がみられることがわかった。(著者抄録)