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J-GLOBAL ID：201702231833327994   整理番号：17A0419045

ニホンジカと忌避剤

著者 (1件)： 田戸裕之 (山口県農林総合技術セ)
資料名： 林業と薬剤  (Forestry Chemicals)
号： 219  ページ： 1-6  発行年： 2017年03月20日 
JST資料番号： G0376B  ISSN： 0289-5285  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 国内の農作物鳥獣被害のうち34%がニホンジカによるもので最大であり,森林被害では75%以上を占めている。その他,生態系に与える影響も著しく国内各地で報告されている。被害防除は,防護柵が多いが管理労力,景観問題,他の動物の移動制限など問題があり,忌避剤の開発が望まれている。そこで,ニホンジカの林業被害防除薬剤として開発されたランテクター水和剤を用いて,シカの嗜好性と忌避剤の可能性について検討した。林業被害としてスギとヒノキ,果樹被害としてウメと温州ミカン,草本被害としてアリッサム,キンギョソウ,ハボタンとビオラを供試し,対照区と忌避剤施用区を設けて1週間ごとに調査した。結果,初期には強い忌避効果を示したが,無処理の対照区が被害を高率に受ける条件下では,1か月以上は被害発生を抑えることが出来るものの,その後同様な被害を受けることがわかった。また,ウメと温州ミカンではウメを嗜好し,嗜好性の高いものを先に採食し,その後下位水準のものを採食することがわかった。

シソーラス用語： *ニホンジカ ,  *忌避剤 ,  鳥獣害 ,  農作物 ,  森林被害 ,  生態系 ,  防護柵 ,  *嗜好性 ,  林業 ,  スギ ,  ヒノキ ,  果樹 ,  ウメ ,  温州ミカン ,  草本 ,  忌避作用
準シソーラス用語： 鳥獣被害 ,  忌避効果

分類 (5件)： 森林生物学一般  (FF02010T) ,  森林保育  (FF03040H) ,  有害動物による植物被害一般  (FC04071D) ,  その他の有害生物防除剤  (FB06050B) ,  個生態学  (EE03020H)

タイトルに関連する用語 (2件)： ニホンジカ ,  忌避剤