抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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省エネルギー・省CO
2を実現する蒸気システムの一例として,次の熱回収システムを紹介する。1)ダブルドレン回収ユニット。炉筒煙管ボイラや水管ボイラなどの大型ボイラで1.0MPaを超える高圧蒸気を使用する工場においては,間接加熱利用の負荷機器で余ったドレンをボイラ給水として有効活用しているが,1.0MPaを超える高圧蒸気のドレンは熱量が大きく,フラッシュ蒸気としての廃熱も多い。大型高圧ボイラから,高効率で省スペースという特長がある貫流ボイラ,およびその多缶設置システムに更新することでシステム効率は向上するが,フラッシュ蒸気回収機能を持ったクローズドドレン回収装置HXとオープンドレンタンクMDT-Hを組み合わせた熱回収システムはフラッシュ蒸気としての廃熱を有効活用し更に高いシステム効率を維持し,大きな省エネルギー効果が期待できる。2)熱回収式電動エアコンプレッサVA。コンプレッサで空気を圧縮すると,軸動力のほとんどが熱に変換され高温の圧縮空気となる。圧縮空気を利用する機器では熱が不要であるため,従来のコンプレッサではクーリングタワーなどの冷却機器を利用して低温の廃熱に変えて棄てている。効率のよい熱交換器を採用することでコンプレッサの冷却水を減らし,回収した廃熱をボイラ給水に再利用しボイラ燃料使用量を削減する。3)廃熱回収型ボイラ給水加温ユニットVH。製造工程で発生する低温の廃温水は回収して再利用するには経済性や効率が悪く,捨てられているケースが多くあった。同時に多くの工場では,製造工程の熱源としてボイラが用いられている事から,50°C前後の廃温水熱をボイラ給水に再利用しボイラ燃料使用量を削減する。(著者抄録)