抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
BonehとVenkatesan(CRYPTO’96)はDiffie-Hellman鍵共有において鍵情報が部分的に漏洩した時の安全性評価としてhidden number problem(HNP)を提案した。HNPはDiffie-Hellman鍵共有によって共有した鍵の部分情報を出力するオラクルを用いて,鍵を復元する問題である。Shani(PKC’17)は楕円曲線Diffie-Hellman鍵共有におけるHNP(EC-HNP)の解析を初めて行った。ShaniはEC-HNPを法付き連立方程式に帰着させ,格子簡約アルゴリズムを用いてその方程式を解くdeterministicな多項式時間アルゴリズムを提案した。このアルゴリズムは鍵の上位ビットの約83%を出力するオラクルに十分多くクエリすることで鍵を多項式時間で復元する。本研究では,Coppersmithの手法を用いた多項式時間アルゴリズムを提案する。EC-HNPをShaniらが用いなかった高次な法付き方程式に帰着させて解くことで改良する。そして,heuristicだが上位ビットの約65%を出力するオラクルに11回クエリすることで,鍵を復元することを示す。また,提案手法は上位ビットの約78%を出力するオラクルに3回クエリすることで鍵を復元することも示す。(著者抄録)