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J-GLOBAL ID：201702233027658875   整理番号：17A0684193

米国産LNG輸出開始,拡張パナマ運河の開通がもたらす天然ガス・LNG市場の変化

著者 (1件)： 田村康昌 (JOGMEC)
資料名： 石油・天然ガスレビュー(Web)
巻： 51  号： 2  ページ： 29-43 (WEB ONLY)  発行年： 2017年03月 
JST資料番号： U0692A  ISSN： 2189-4973  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 天然ガスは,他の化石燃料に比べて環境性に優れて,産出地域の偏在も少ないなどの特徴があり,中長期的にその利用が拡大することが期待されている。2016年2月,米国LNG基地からLNGが初出荷し,同年6月の拡張パナマ運河の開通で,「シェール革命」の影響が域内にとどまらず,国際的な天然ガス・LNG市場に及ぶことになった。当初,外国への天然ガス輸出は,米国内の天然ガス価格の上昇への懸念から慎重論をあったが,エネルギー省の下で行われた調査分析においても,輸出収入・液化加工サービス料の支払いによる国外からの資金移転により,米国全体として経済的な便益があるとされ,輸出許可が順次付与されている。現在,建設中の米国LNG基地は全て米国東海岸に位置することから,日本をはじめとした北東アジア向け輸送には,多くの場合,拡張したパナマ運河を通じた輸送となることが予想される。米国産LNGの輸送費は,運行速度・気象海象・燃料単価等により変動が大きいが,日本向けにはパナマ運河の通峡費をふくめても,喜望峰経由・スエズ運河経由と比べて,輸送日数の短縮による船腹の有効活用,輸送距離の低減による燃料費の削減といった点で,コストメリットがある。

シソーラス用語： *液化天然ガス ,  LNGタンカ ,  *天然ガス基地 ,  技術革新 ,  *シェールガス ,  市場 ,  *価格 ,  *運河 ,  *天然ガス ,  原価
準シソーラス用語： *LNG【液化ガス】 ,  LNG輸送船 ,  *LNG基地 ,  *シェール革命 ,  エネルギー市場 ,  *エネルギー価格 ,  *Panama運河 ,  燃料費

分類 (1件)： エネルギーに関する技術・経済問題  (LA01050V)

タイトルに関連する用語 (7件)： 米国 ,  LNG ,  輸出 ,  拡張 ,  パナマ運河 ,  天然ガス ,  市場