抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,社会経済要因や政策的要因の影響も扱えるシステム・ダイナミック・モデルを開発するとともに,そのシミュレーション結果をGIS(地理情報システム)に分解・投影し,地方創生の人口ビジョンや総合戦略,KPIなどの計画目標や成果を地理的に「見える化」することを目指している。このため,その第一歩として,1)2000年から2010年までの国勢調査データを用い,札幌市南区を例にシェア・トレンド法の安定性を検討し,2)2010年の地域シェアをもとに,札幌市各区の社人研地域推計人口を2015年から2040年まで5年ごとに小地域に分解し,小地域ごとに人口指標(年少人口割合,生産年齢人口割合,老年人口割合,後期高齢者人口割合,女子20-39歳人口割合)を再計算し,その結果をGISで地図化した。主な知見は以下の通り。1)年次間の各小地域の人口シェアを回帰分析した結果,Xの係数(傾き:1であれば変化なし,1より大きければ拡大,小さければ縮小)は各期間とも概ね1.00,決定係数(あてはまり:1であれば完全一致)も0.90以上あり,各小地域の人口シェアは年次間で殆ど変化せず,シェア・トレンド法の有効性がが確認できた。2)地図化の結果,各指標について札幌市全体の地理的分布が時間の経過とともにどのよう変化して行くかを俯瞰する上で,この手法が非常に効果的であることが確認できた。(著者抄録)