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J-GLOBAL ID：201702233565277152   整理番号：17A0209151

「金属材料における使用環境と腐食現象」塩化物溶液中におけるステンレス鋼の腐食・防食

著者 (1件)： 幸英昭 (新日鐵住金 鉄鋼研)
資料名： 日本海水学会誌  (Bulletin of the Society of Sea Water Science, Japan)
巻： 71  号： 1  ページ： 3-10  発行年： 2017年02月01日 
JST資料番号： F0235A  ISSN： 0369-4550  CODEN： NKAGBU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 海水を主体とする塩化物溶液におけるステンレス鋼の孔食,隙間腐食,SCC等局部腐食について解説した。ステンレス鋼の塩化物溶液環境における局部腐食とその対策ならびにステンレス鋼使用時の注意点について腐食事例を交えて述べた。SUS316は人工海水中では隙間腐食を発生しないが,自然海水中では容易に隙間腐食を引き起こす。したがって常温海水中でのステンレス鋼の腐食は微生物の関与した腐食(MIC)である。そのMICに対する材料側対策としては,Cr+3Mo+10N量が約40以上の高Cr・高Moスーパーステンレス鋼が使用されている。化学プラントの海水冷却多管式熱交換器ではW,N添加量の高い二相ステンレス鋼SUS329J4Lが使用されている。さらに,溶接で熱影響部や溶接金属に生成する溶接スケールの存在は耐食性を劣化させるので酸洗等による除去が必要である。海水流動の腐食への影響と応力腐食割れ感受性について言及した。

シソーラス用語： 海水 ,  *孔食 ,  *海水腐食 ,  *隙間腐食 ,  *オーステナイト系ステンレス鋼 ,  生物腐食 ,  化学プラント ,  熱交換器 ,  溶接熱影響部 ,  溶接金属 ,  *二相ステンレス鋼 ,  スケール ,  耐食性 ,  酸洗浄 ,  応力腐食割れ ,  脱スケール ,  クロム含有合金 ,  モリブデン含有合金 ,  窒素含有合金 ,  防食
準シソーラス用語： SUS316 ,  人工海水 ,  微生物腐食 ,  スーパーオーステナイト系ステンレス鋼

分類 (1件)： 腐食・防食一般  (WB03010F)

引用文献 (24件)：

• 1)細井祐三 監修,“ステンレス鋼の科学と最新技術”,pp. 339-343,ステンレス協会(2011)
• 2)幸 英昭,“海水熱交換器の腐食とその対策”,メンテナンス,No. 241, 47- 53(2004)
• 3)幸 英昭,“自然海水中における微生物腐食”,防錆管理, 44, 345-351(2000)
• 4)天谷 尚,幸 英昭,“海水中におけるステンレス鋼の微生物腐食機構”,日本金属学会誌, 58, 775-781(1994)
• 5)天谷 尚,幸 英昭,“ステンレス鋼の耐微生物腐食性迅速評価試験法の開発”,Zairyo-to-Kankyo, 44, 94-100(1995)

タイトルに関連する用語 (8件)： 金属材料 ,  使用環境 ,  腐食 ,  現象 ,  塩化物 ,  溶液 ,  ステンレス鋼 ,  腐食・防食