抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,1,000GT以上の一般客船とRoPax船について,1990年より前に建造された船舶と1990年以降に建造された船舶の2種類に分けて,IHSFデータ(Information Handling Services Fairplay:海難および船舶データベース)を用いてリスク解析(PLL(Potential Loss of Life)とF-N線図の算出及びそれらの不確実さ解析)とリスク評価(F-N線図上のALARP(As Low As Reasonably Practicable)領域による評価)を行った。得られた知見は以下である。1)一般客船に関して,全海難の合計のPLLは,1990年以降に建造された船舶の方が小さく,95%信頼区間を見た場合でも明らかに小さい。また,全海難の合計のF-N線図も,1990年以降に建造された船舶の方が下に位置している。2)一般客船のF-N線図は,1990年より前に建造された船舶,1990年以降に建造された船舶のどちらともALARP領域内にある。3)RoPax船に関して,全海難の合計のPLLは,1990年以降に建造された船舶の方が小さく,95%信頼区間を見た場合でも明らかに小さかった。