文献

J-GLOBAL ID：201702233599459571   整理番号：17A0504775

諫早湾における春季の底生動物の分布と底質の物理化学的環境要因の対応関係

Effect of spatial distribution of sedimentary environment on macrobenthic community in spring season in Isahaya Bay, Japan

著者 (5件)： 石松将武 (熊本県大 大学院環境共生学研究科) ,  小森田智大 (熊本県大 大学院環境共生学研究科) ,  折田亮 (熊本県大 大学院環境共生学研究科) ,  折田亮 (佐賀大 低平地沿岸海域研究セ) ,  堤裕昭 (熊本県大 大学院環境共生学研究科)
資料名： 日本ベントス学会誌  (Japanese Journal of Benthology)
巻： 71  号： 2  ページ： 55-63  発行年： 2017年03月31日 
JST資料番号： L3763A  ISSN： 1345-112X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 諫早湾における底生動物群生と環境の関係を評価するために,著者らは2014年4月における9つのサンプリング調査を実施した。底生動物群生量の群生解析に基づいて9つのサンプリング調査が3つの群(群A-C)で明らかに分割された。群A-Cは,位置づける外側に(3位置づけ),中央(2位置づけ),内部諫早湾(4位置づけ)のそれぞれである。群Aは,低泥成分(28.3±10.8%,平均値±標準偏差)低総全有機カーボン(TOC)(14.2±4.1mgCg^-1)と低酸揮発性硫黄(AVS,0.12±0.1mg^-1)群Cは高い泥内容(87.8±4.8%),TOC(21.4±2.9mg^-1とAVS(0.85±0.5mg^-1)を持ってフィルタ端脚目動物に支配された(T.fragilisと肉食多毛環虫)。これらの結果は,マクロベントスの分布が諫早湾で堆積物環境勾配と一致することを示唆する。

シソーラス用語： *湾 ,  *春 ,  *底生動物 ,  *動物行動 ,  *底質 ,  疫学 ,  TOC【炭素】 ,  硫黄化合物 ,  端脚類 ,  河成堆積物
準シソーラス用語： 諫早湾 ,  *春季 ,  *動物分布 ,  *環境要因 ,  サンプリング調査 ,  AVS【硫化物】 ,  端脚目 ,  マクロベントス ,  河床堆積物

分類 (3件)： 水産生物学一般  (FH02010Z) ,  生態系  (EE01040P) ,  個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (36件)：

• Antonio, E. S., A. Kasai, M. Ueno, N. Won, Y. Ishihi, H. Yokoyama and Y. Yamashita 2010. Spatial variation in organic matter utilization by benthic communities from Yura River-Estuary to offshore of Tango Sea, Japan. Estuarine, Coastal and Shelf Science, 86: 107-117.
• Borcard, D., F. Gillet and P. Legendre 2011. Numerical Ecology with R. Springer Science+Business Media LLC.
• 今島 実 2001. 環形動物多毛類II,生物研究社,東京,332 pp.
• Kanaya, G. and E. Kikuchi 2008. Spatial changes in a macrozoobenthic community along environmental gradients in a shallow brackish lagoon facing Sendai Bay, Japan. Estuarine, Coastal and Shelf Science, 78: 674-684.
• 金澤 拓・佐藤慎一・東 幹夫・近藤 寛・西ノ首英之・松尾匤敏2005. 諫早湾潮止め後の有明海における二枚貝群集の変化.日本ベントス学会誌,60: 30-42.

タイトルに関連する用語 (6件)： 諫早湾 ,  春季 ,  底生動物 ,  分布 ,  底質 ,  環境要因