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J-GLOBAL ID：201702234052763702   整理番号：17A0037802

施設栽培の閉鎖型環境管理における風速と高相対湿度がキュウリの生育と水利用効率に与える影響

Effect of Air Velocity and High Relative Humidity on Growth and Water Use Efficiency of Cucumber in a Closed Greenhouse Environmental Control System

著者 (7件)： 梅田大樹 (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  鈴木真実 (農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶研) ,  鈴木真実 (大阪府環境農林水産総合研) ,  岩崎泰永 (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  松尾誠治 (東大 大学院工学系研究科) ,  杉原敏昭 (東京農工大) ,  澁澤栄 (東京農工大)
資料名： 農業施設  (Journal of the Society of Agricultural Structures, Japan)
巻： 47  号： 4  ページ： 156-161  発行年： 2016年12月25日 
JST資料番号： L0964A  ISSN： 0388-8517  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 閉鎖型環境管理において水利用効率の高い栽培方法を確立するための基礎的な知見を得ることを目的として,相対湿度が高い条件における風速制御がキュウリ幼植物の光合成と水利用効率に及ぼす影響について調査した。同化箱を用いた栽培を行い,風速条件を3水準(0m s^-1,0.24m s^-1,0.66m s^-1)設定したところ,0.24m s^-1区および0.66m s^-1区のキュウリの乾物重は0m s^-1区と比べて有意に増加した。最も乾物生産が増加したのは0.24m s^-1区であり,その際の平均相対湿度は92.1%であった。また,水利用効率は,0m s^-1区と比べて0.24m s^-1区および0.66m s^-1区が増加した。以上より,閉鎖型環境管理で相対湿度が高い条件において風速を最適に制御することで,水分吸収量を最小限にして,光合成速度を向上できる可能性が示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *環境管理 ,  *環境 ,  風速 ,  *相対湿度 ,  速度 ,  *効率 ,  施設栽培 ,  キュウリ ,  生物生産 ,  制御風速 ,  光合成速度 ,  *水利用効率 ,  乾物生産
準シソーラス用語： *閉鎖環境

分類 (2件)： 作物栽培施設  (FB03040V) ,  野菜  (FC03043X)

引用文献 (19件)：

• Bakker, J.C. (1990): Effects of day and night humidity on yield and fruit quality of glasshouse tomatoes (Lycopersicon esculentum Mill). J. Hortic. Sci. 65, 323-331.
• de Zwart, H.F. (2008): Overall energy analysis of (semi) closed greenhouses. Acta Hortic. 801, 811-817.
• 長谷場徹也・武智 修(1972):蒸散に関する研究(4)蒸散に及ぼす風速の影響,農業気象,28,2,93-101.
• Haseba, T., Ito, D. (1982): Leaf temperature in relation to meteorological factors. (2) Leaf temperature variation with air temperature and humidity. J. Agr. Met. 38(3), 269-277.
• 星野和夫・吉川雅夫・野口正樹・池口澄男(1977):野菜の収量成立要因の解析に関する研究,野菜試験場報告A,3,1-29.

タイトルに関連する用語 (8件)： 施設栽培 ,  閉鎖 ,  環境管理 ,  風速 ,  相対湿度 ,  キュウリ ,  生育 ,  水利用効率