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J-GLOBAL ID：201702234211268008   整理番号：17A1297757

北海道札幌市内の高気密高断熱住宅内に発生したチャオビゴキブリSupella longipalpa(Blattaria:Blattellidae)

著者 (5件)： 間瀬信継 (青山プリザーブ(札幌市)) ,  青山修三 (青山プリザーブ(札幌市)) ,  青山達哉 (青山プリザーブ(札幌市)) ,  池滝宜征 (青山プリザーブ(札幌市)) ,  川村桃子 (青山プリザーブ(札幌市))
資料名： ペストロジー  (Pestology)
巻： 32  号： 2  ページ： 73-76  発行年： 2017年09月25日 
JST資料番号： L1937A  ISSN： 1880-3415  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 北海道札幌市の高気密高断熱の一般住宅で,チャオビゴキブリの発生事例を調査した。依頼者は2014年から2015年の冬季に台所の壁と食器棚付近で目撃し,翌冬も目撃されたため駆除を依頼した。2015年10月に調査,11月に駆除作業を行った。対象の住宅は高気密高断熱仕様の住宅で,築16年であった。排糞,脱皮殻,死骸,卵鞘などがみられるローチスポットを目視調査し,捕獲した個体はチャオビゴキブリと同定された。薬剤処理は台所の流し台,食器棚,冷蔵庫付近で行った。薬剤処理後,屋内環境調査として温湿度の測定,スティッキートラップによる捕獲調査を行った。その結果,薬剤処理直後に雄成虫8個体,雌成虫4個体,幼虫30個体,卵鞘5個が捕獲された。卵鞘は1か月程度放置したが,孵化しなかった。処理後1週間のゴキブリ指数は成虫0.0,幼虫0.1,その後も捕獲数は徐々に減少し,12月15日以降の捕獲は無かった。潜伏場所の冷蔵庫下部のキャスター付近は最低気温が20°C以下になることはなく,平均湿度は18.2±2.3%RHであった。また,流し台内の平均温度は19.7±0.7°C,平均湿度は28.1±1.5%RHであった。

シソーラス用語： *ゴキブリ ,  衛生害虫 ,  *害虫防除 ,  生息場所 ,  *生息環境 ,  北海道 ,  *住宅 ,  調査 ,  トラップ【生物】 ,  生物分類 ,  同定 ,  成虫 ,  幼虫 ,  虫卵 ,  平均気温 ,  相対湿度 ,  生態
準シソーラス用語： *チャオビゴキブリ ,  化学的防除 ,  環境調査 ,  *高気密高断熱住宅 ,  札幌市 ,  種同定 ,  目視調査

分類 (1件)： 動物生態学一般  (EE03010W)

引用文献 (20件)：

• 青山修三 (2010) 学位論文「北海道における家屋害虫の生態と防除に関する研究」, 5-14. 酪農学園大学, 江別.
• 青山修三,青山達哉,間瀬信継,佐々木 均 (2013) 札幌市におけるヤマトゴキブリの初記録. 衛生動物, 64: 219-222.
• 朝比奈正二郎 (1973) 日本産ゴキブリ分類ノート, V.近年わが国に侵入しつつある3種類について. 衛生動物, 24: 123-128.
• 朝比奈正二郎 (1991) チャオビゴキブリ.「日本産ゴキブリ類 第5章各論」, 76-78. 中山書店. 東京.
• Bennett, G. W., J. M. Owens and R. M. Corrigan (1988) Truman's Scientific Guide to Pest Control Operations. 4th ed., 133 pp. Advanstar Communications., Minnesota.

タイトルに関連する用語 (5件)： 北海道 ,  札幌 ,  高気密高断熱住宅 ,  Blattaria ,  Blattellidae