抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
中国において商標権者は冒認登録による被害を受けても,その解決策に欠けるという状況がある。本稿では,中国での商標冒認登録の概況の整理を切り口として,商標冒認登録の4要因の側面から,冒認登録を分析した。そして,冒認登録の対応戦略について考察した。具体的には,1)「商標冒認登録」とは,2)商標冒認登録の4要因(登録制度の「属地主義」の原則,中国の商標登録における「先願主義」,中国語と欧文文字の構造の相違,冒認登録者の主観的要素),3)商標冒認登録の商業化(冒認登録者,商標販売サイト,真の商標権者への連絡,商標冒認商品の販売),4)中国立法上の対策(「信義誠実の原則」の導入,「特定業務範囲」の拡大,代理機関による商標登録行為の制限強化),5)真の商標権者の中国における権利保護(「中国語商標」の早期登録,商標の定期的モニタリング,「馳名商標(周知商標)」の証拠準備及び収集の持続的遂行,冒認登録者の「悪意による出願」に関する証拠収集)について述べた。その上で,対策としての「中国語商標の早期出願」の重要性を強調した。